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遠い昨日 (講談社文庫 い 63-4)

遠い昨日 (講談社文庫 い 63-4)

遠い昨日 (講談社文庫 い 63-4)

作家
伊集院静
出版社
講談社
発売日
1993-10-01
ISBN
9784061854567
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遠い昨日 (講談社文庫 い 63-4) / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

やはり期待通りに読んでいて、ココロがスッと落ち着く伊集院さん作品でした。3つの短編からなる作品ですが、個人的にダントツでハマったのは「男が目を閉じる時」で、そのハードボイルド感はたまらなく切なく、カッコよすぎでした。他の2編もオトナのオトコの優しさ、カッコよさが滲み出ており、すっかりその世界観にどっぷりと浸かってしまいます。エッセイでも度々綴られている母とのやりとりや若くして失った弟のコトも随所に書かれており、余すコトなく伊集院ワールドを堪能させていただきました。さて、密かな『伊集院祭り』スタートです。

2021/02/23

みねお

短編集。著者の割と初期のものも収められていてなかなか興味深い一冊。この頃から一本筋の通った大人の男としての信念みたいなものが貫かれていて、伊集院節を楽しめます。

2020/04/17

Yasushi I

ふと振り返ると今起きていることがフラッシュバックのように過去の記憶と重なり合うことがある。そんな思いを集めた短編集。何故か思い出すのは、楽しかったことよりもほろ苦かったり後悔の思い。今を前向きに、多少思慮深く生きていけるのは積み重ねてきた自責の念があってこそかな。

2014/05/28

のんち

15年前くらいに海峡三部作を読み、かなり読み込んだ記憶があるがそれ以来の伊集院静先生の作品でした。街の匂いや色彩が思い浮かぶようで、映像をみているかのようにして読了。なんだかあとがきを読んで、興味を持ち筆者のこと調べたらこれまたなかなか素敵な感じで、ますます先生が好きになりました。

2013/12/14

スエ

旅の記憶、人生の記憶、通り過ぎて行った人々の記憶。解説にもあるように、硬質で男っぽい文体なのにデリケート。薄氷が青空や泥をうつしてキラキラ光るような、そんな物語の欠片たちでした。こういう文章は案外心地いい。

2013/12/08

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