KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

駅までの道をおしえて

駅までの道をおしえて

駅までの道をおしえて

作家
伊集院静
出版社
講談社
発売日
2004-10-25
ISBN
9784062126380
amazonで購入する

駅までの道をおしえて / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

おしゃべりメガネ

最近、文庫が平台に積んであって「何でかな?」と思っていたら映像化なんですね。8編おさめられている出会いと別れのステキな短編集です。やっぱり伊集院さんは野球をからませて書くと物語の質感がグッと高まりますね。エッセイで書かれていた生体肝移植の話も綴られており、改めてステキな話だなと。個人的には『シカーダの夏』でのピュアな子供たちの青春物語や『バラの木』や『冬のけむり』でみせてくれた人と人との出会いの素晴らしさは伊集院さんならではなのかなと。自分も歳を重ねると、やっぱり安心して読める作家さんの作品は大切ですね。

2019/12/08

あつひめ

表紙の少女の前にはどんな世界が開けるんだろう。とても優しくて丁寧な描写で景色のみならず、温度や風、匂いを感じることができた作品だった。人の思いは目に見えないもの。喜びでキラキラ輝いているのか、悲しみでドンヨリ曇っているのか・・・その人の心の中はなかなか窺い知れないもの。でも、その人が語るのをじっと待つことで見えなかったものが見えていくことがある。言葉はいらない・・・ただ温もりさえあればと言う時もある。タイトル作品「駅までのみちをおしえて」、「バラの木」、「冬のけむり」が心がジワジワ~~~ッとした。

2011/07/09

ぷく

悲しみ、それはその人のものでしかない。だから安易に、あなたの気持ちはよくわかるわとは言えないと思っている。時々目にする、「悲しみを乗り越えて」という表現には少し違和感があって、私は私自身のあの悲しみを未だに乗り越えたとは思えないし、それなら、無理に乗り越えるのではなく、共に生きようと思う。悲しみは胸のここにあると覚えていようと思う。 『シカーダの夏』『チョウさんのカーネーション』悲しさがじんわりと広がる。でもそれが却って心地よい。

2020/03/06

moko

短編集。表題作が映画化されるらしいので。喪失から何を感じ、どこへ向かうのか静かに語られる。大切な人との別れは決して人ごとではない。どの話もかすかに光が見える結末で読後感良し。

2018/07/05

かじゃ

切ないけど少しの希望が見える短編集。野球良くわからなくても大丈夫です。

2019/10/24

感想・レビューをもっと見る