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もう生まれたくない

もう生まれたくない

もう生まれたくない

作家
長嶋有
出版社
講談社
発売日
2017-06-29
ISBN
9784062206273
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もう生まれたくない / 感想・レビュー

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抹茶モナカ

懐かしい出来事等の小道具を駆使する長嶋有さんの特長が全面に出て、ゴシップ記事や有名人の訃報を次々に引き出す展開。毎日のようにネットのエンタメ・ニュースで誰かの不幸が伝えられる現代の日常が上手く表現されている。親戚に不幸があった直後に読んだため、感じるところが多かった。ちょっと、ゴシップ記事とは言え、実際のニュースあれこれの使い方が、「ちょっと失礼かな?」と心配になったりする。

2017/07/29

hit4papa

2011年から2014にかけて、ある大学の学生、講師、スタッフらの日常がつづられた作品。バトンを渡すように主役が移る「問いのない答え」と同じ展開で、目が滑りがちになります。ユル〜くTAIJI、ジョブスなど時々の著名人の死に触れられていて、そのユルさゆえに気持ちがざわめいてしまいます。登場人物たちを通して当時の様々な出来事が思い起こされるので、「あった、あった」的な感慨に浸ることができます。ちょっとした厭な感じがつきまとうのが本作品の特徴でしょうか。ラスト近くは、著者の作品としては衝撃的です。タイトルは?

2022/10/26

いつでも母さん

はい!『甘くなかったあの時代の苺の味を知っている』私は確かにババアです。そんなやり取りが出来る人がいますか?TVや新聞で知っているだけの人の『死』それでもそこで何かしらを感じるよね。感じている自分でいたいよね。必ず死ぬんだ。それは分かっていても不意打ちなんだーそして淡々と日常があるーん~ん長嶋有の世界だった。

2017/07/21

アマニョッキ

読んでしまうのがもったいなくてしばらく積んでいましたが、旅のお供に。人の「死」を、ただ「死」として、そこに物語を持たせることなく、それでも「生」きているその他の人々(近くても遠くても)には、ありふれていても日々の物語がある、ということを「言いすぎることなく」教えてくれる作品。私にとっては「言いすぎることなく」と濾される言葉の目の粗さが重要で、言ってしまう言葉と呑み込む言葉の選択の妙が、これからもずっと長嶋有が好きであろうなと思う理由なのです。そして、まさか桜塚やっくんにあんなに泣かされるとは!

2017/09/09

takaC

昨年末に亡くなった自分と同年代の知人の夢を見た後だけに興味深く読んだがちょっと共感し難い。小波美里に至っては自分と同郷の設定だったけど県人会加点なし。

2017/08/05

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