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下り坂をそろそろと下る (講談社現代新書)

下り坂をそろそろと下る (講談社現代新書)

下り坂をそろそろと下る (講談社現代新書)

作家
平田オリザ
出版社
講談社
発売日
2016-04-13
ISBN
9784062883634
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下り坂をそろそろと下る (講談社現代新書) / 感想・レビュー

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mitei

著者が日本社会の色々な所を見てこの国を見ていった一冊。もっと地方創生が進んだらいいのにな。

2017/03/02

鉄之助

「若者人口が減ったからスキー人口が減ったのではない。スキー人口が減ったから人口減少が起こったのだ」 序章のこの言葉に大きく共感する。劇作家らしい、鋭い感性で世間をえぐっている。トキメキの、偶然の出会いの場が減ったから男女の営みも減ったのだとオリザさんは主張する。「日本が他民族と闘って明確に敗れたのは、663年の白村江の戦いと、1945年の第2次世界大戦以外にない」だから過剰な「不敗神話」が生まれる、とも。示唆に富んだ1冊だった。

2022/06/03

遥かなる想い

2017年新書大賞第4位。 成長の止まった 長く緩やかな衰退の時代を 迎えた我々の生き方はどうあるべきなのか? 劇作家平田オリザが語る地方再生からの 日本の進む道.. 知らなかった取り組みが ここにはある。 現実を見据え、確かな理念で長期的な 取り組みを行う人々..文中に頻繁に 引用される「坂の上の雲」のエピソードが 心に残る 本だった。

2017/05/02

ひろき@巨人の肩

大きな収穫は「日本が衰退期を迎えた」ことを悲観的になりすぎずに受け入れることができたこと。日本は技術立国ではない、成長しない、アジア唯一の先進国ではない。3つの寂しさを耐えて、子どもたちのために「この国のかたち」をどうするのか。平田オリザ氏は「競争と排除の論理から寛容と包摂の世界へ」進むべきと説く。小豆島アート、城崎国際アートセンター、四国学院大学演劇コース、福島未来学園。平田オリザ氏が進める文化資本を磨く教育プログラムや、文化政策による地方都市の関係人口増加は未来のヒントとなった。

2021/06/05

mura_海竜

東京で育ち、東京で一生懸命走り続けている人は読む必要がないかもしれません。日本の成長は止まり、衰退するのは認めていますけれど、その寂しさを受け入れなければならないとは感じなかった。そのことを若い人に言ってプラスになることはないと思った。そのため否定語が多く感じてしまい、気が滅入ってしまった。

2016/12/04

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