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ひとはなぜ戦争をするのか (講談社学術文庫)

ひとはなぜ戦争をするのか (講談社学術文庫)

ひとはなぜ戦争をするのか (講談社学術文庫)

作家
アルバート・アインシュタイン
ジグムント フロイト
浅見 昇吾
養老孟司
斎藤環
出版社
講談社
発売日
2016-06-11
ISBN
9784062923682
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あらすじ

1932年、国際連盟がアインシュタインに依頼した。「今の文明においてもっとも大事だと思われる事柄を、いちばん意見を交換したい相手と書簡を交わしてください。」選んだ相手はフロイト、テーマは「戦争」だった――。宇宙と心、二つの闇に理を見出した二人が、戦争と平和、そして人間の本性について真摯に語り合う。養老孟司氏・斎藤環氏による書きおろし解説も収録。

ひとはなぜ戦争をするのか (講談社学術文庫) / 感想・レビュー

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KAZOO

アインシュタインとフロイトの戦争に関連しての往復書簡集です。このようなやり取りをしていたとは全く知りませんでした。かなり凝縮されている感じがします。ただ主題となっていることはかなり重いと思います。うすいのを補うせいなのか、養老先生の解説がありますが若干余分のような感じもします。この書簡だけ読んでみれば、考える時間をかえって与えてくれる気がしました。

2016/09/18

chimako

天才二人の言わんとするところの全てを理解できたとは思わない。が、二人が平和をなんとしても実現したいと望んでいる気持ちは伝わってきた。これはアインシュタインが国際連盟に依頼され、意見交換の相手にフロイトを選んで交わされた書簡である。今の文明においてもっとも大事だと思われる事柄にアインシュタインが選んだテーマは「戦争」 何世紀もの間多くの人が国際平和の実現に努力を重ねてきたのに未だ平和が訪れないのは何故か。それを片や科学的な脳を持つ思想家として、片や不世出の心理学者として真剣に語り合う。もう一度読む。

2016/12/17

Shoji Kuwayama

フロイトがアインシュタインに手紙の返事を書いた。 「ひとが戦争をするのは、エロスとタナトスの原理原則である。エロスは生の欲動、生を統一し保存しようとする欲動。タナトスは死の欲動、破壊し殺害しようとする欲動。エロスとタナトスが表裏一体だからだ。」 至極真っ当にストンと理解した。 フロイトの手紙の最後の文句が素晴らしい。 「文化を発展させ知性を高めること。文化の発展、知性の向上は欲望をコントロールし始める。文化の発展を促せば、戦争の終焉へ向けて歩みだすことができる。」 スグに読めます。おすすめです。

2016/10/23

夜長月🌙TOKYO読メ会🎶

アインシュタインからフロイトへの問いは「人間を戦争というくびきから解き放つことはできるのか?」というものです。2人の知の巨人をしても単純明快な答えは得られませんがその思考の流れは実に興味深いです。法が支配者によるものでなく大多数の、支配される者のためにあること、そしてみんなの共通の利益に支えられた共同体ができることが必要です。人の生への衝動は他人を排除してまでも自己を守ろうとする点で死をもたらすものでもあることに注意しなければなりません。

2019/01/12

壱萬縁冊

2000年初出。1932年、アインシュタインによると、法や権利と権力とは分かち難く結びついている(12頁)。1950年、フロイトによると、権利と暴力は密接に結びついている(24頁)という。法(権利)とは、連帯した人間たちの力、共同体の権力にほかならない(27頁)。現実には、戦争は永遠の平和を実現させてはいません(33頁)。文化発展すると、人類消滅の危険性。文化発展のために、性的機能が損なわれてきている(52頁)。

2017/03/11

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