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狼と兎のゲーム (講談社文庫)

狼と兎のゲーム (講談社文庫)

狼と兎のゲーム (講談社文庫)

作家
我孫子武丸
出版社
講談社
発売日
2015-10-15
ISBN
9784062932233
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狼と兎のゲーム (講談社文庫) / 感想・レビュー

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misa*

お友達からオススメされて借りた作品。狼と兎だってあって、追いかけっこなんだけれど、ゾクゾクそわそわしちゃう!最低最悪の父親も酷いけれど、どうしてもコスモ君は好きになれなかったし、どんな家庭環境だとしても、あの態度はないよなぁとか、けっこう冷静に読んでる自分がいました。スラスラっといけちゃうサスペンス系なのかな。

2020/05/28

NADIA

タイトルの通り、狼から兎が逃げる物語。逃げる物語は語り手にシンクロしやすいのだが、プロローグで登場した語り手の親友(?)の名前が心澄望(こすも)。この名前に私のツッコミ機能が全開。「内なる小宇宙(コスモ)を燃やせ!!」とか「星丸か!?」など脳内で余計な声がこだまするので、物語になかなか入り込めない。しかし、やはり「狼」の悪さが際立っていて、そのうち名前も気にならなく・・・いや、やっぱり最後まで「ぷぷぷ」だったな(笑) 名前と関係なく最後まで心澄望(こすも)は嫌な奴であったけど、可哀想な奴でもあった。

2020/10/13

left7

少しトリックの入ったサスペンスといったところでしょうか。我孫子さんなので、どうしても全く想像していなかったようなトリックを期待してしまうのですが、そういうものではなくサスペンス重視のものでした。鬼畜の描き方はさすがは我孫子さんというものでしたが、それ以外は我孫子さんの作品にしてはイマイチだったかなという印象でした。テンポのよさはいつも通りでした。

2016/09/20

ミーホ

主人公がスリルにヒリヒリ感を味わう描写があったけど、正にヒリヒリ感を堪能した。小学生の頃に大人に絶望感を抱くって事を知らずに過ごせた幸せな小学生だったから、あの頃ののほほんな自分に置き換えると本当にスリル満点だった。まだ判断のつかない子供にとって親は絶対的な存在という図式が恐ろしいと感じる。罪を告発したい相手が、社会的に認められた立場の警察官というのも主人公に感情移入してヤキモキした。ラストに救いがあって本当によかった。読んでて疲れたけど、それだけ揺さぶられる文章だったって事。

2016/09/05

うまる

友達のDV親父が友達の弟の死体を始末している所を目撃してしまった事から逃亡劇が始まる!小学生VS警察官という信頼される面を持つ大人で、圧倒的に小学生が不利な中での鬼ごっこ。オチが予想通りだったので驚きはなかったけど、追いかけられる恐怖がひしひしと伝わってきて面白かったです。創作物にありがちな大人びた思考の小学生ではないので、あぁ~ダメダメ逃げて~とハラハラしながら楽しめました。 子供を人間というよりペットや所有物と思っている親ほど子供に妙な名前付けるというのはわかる気がしました。

2021/01/25

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