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ルーティーンズ

ルーティーンズ

ルーティーンズ

作家
長嶋有
出版社
講談社
発売日
2021-11-10
ISBN
9784065260319
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ルーティーンズ / 感想・レビュー

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ケンイチミズバ

小説家のご主人、漫画家の奥様、三歳のお子さんのコロナとともにある日常がユーモラスで淡々とホのワカないい家族。文章がなにより好き。漫画家の締め切りは作家の比ではない、奥様の修羅場が「漫勉」の東村アキコさんの回を思い出し、リアルに様子が思い浮かんだ。家事分担、保育園の送迎、公園でのソーシャルディスタンス、遊具にキープアウトの黄色いテープ。私も孫と公園で同じ光景を目にします。コロナでも家族のルーティーンは続く。電動ママチャリの躍動は母の力が突進してくる子育てのエネルギーの発露だ。私も孫を乗せ走って実感します。

2022/02/18

pohcho

小説家の夫と漫画家の妻、もうすぐ3歳になる娘。3人家族の日常が描かれる。コロナで緊急事態宣言が発令された一昨年の春、公園のブランコが使えなくなっていて、「ディストピア」という言葉を連想する夫。でも、現実にあるディストピアは、子連れであれば尚更、どこかのんびりと時間が過ぎていくのだった。長嶋さんの小説を読むといつも実在する人の話なのかなと勘違いするくらいリアルな感じがするのだが、今作は夫が長嶋さんそのもので、私小説の趣があった(でもそうではないんだよね?よく知らないけど)

2022/05/19

ぶんこ

小説と思っていたら、エッセイ?小説家の夫と漫画家の妻、そして2歳の娘のコロナ禍でのゴールデンウイークでの日々。保育園が閉鎖となって夫婦交代で娘を面倒みる日々。子どものいないわたしにはピンとこなかったのですが、お子さんを育てている方にはあるあるなのでしょう。

2022/03/13

ぐうぐう

新型コロナウイルスは、多くの自由を奪っているし、胸が張り裂けそうな悲劇を招いてもいる。「いた」ではなく「いる」と現在進行形で書かなければならないことが、さらに憂鬱にもさせるが、コロナ禍で唯一と言っていい良かった点は、日常の大切さを知ることができたことだろう。何気ない、時には退屈すら覚えていた日常が、実は輝きに満ち、かけがえのないものだったと、コロナウイルスが引き起こす不自由さによって皮肉にも私達は知ることができたのだ。長嶋有の『ルーティーンズ』は、コロナ禍で過ごす夫婦のそれこそ日常が、(つづく)

2022/01/18

olive

作家と漫画家の夫婦と、二歳の娘とのコロナ禍生活を描く。きっと夫妻どちらも長嶋さんがモデル?ウィキさんによると漫画で俳人でもあると書かれていたので。夫妻交互目線で描かれるコロナ禍の心情と生活変化に、わかる!わかるよー!淡々と切々とニヤリとする文体がクセになりそう~

2022/02/13

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