KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

猫のエルは (講談社文庫)

猫のエルは (講談社文庫)

猫のエルは (講談社文庫)

作家
町田康
ヒグチユウコ
出版社
講談社
発売日
2021-12-15
ISBN
9784065262481
amazonで購入する Kindle版を購入する

猫のエルは (講談社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

mae.dat

ねこねこファンタジー童話風短篇4話+ポエム風表題作1話。「町田康×ねこねこエッセイ」を全て読み終えて。町田猫ロスを埋めるべく手にしたの。町田さん家に黒ねこのエルが居たよなぁ。その仔の事を書いたのかなぁ? なんて思いながら。そしたら表題作はエルのことだった。その話は『猫のあしあと』に詳しく(⸝⸝⸝ᵒ̴̶̷̥́ ᴗ ᵒ̴̶̷̣̥̀⸝⸝⸝)。表題作以外は町田さんらしい冗句でぼかしていますが、総じてネコを取り巻く環境を鋭く抉っていたりしてね。身につまされる感じもします。ヒグチユウコさんの挿絵がユーモラスで良い味。

2023/03/31

chanvesa

「ココア」が切ない。ネコは大半があんまり幸せな生涯を送れない。そういうことを強く思わせる一篇。「猫のエルは」は生きていることの奇跡を痛感させる。ヒグチユウコさんの丸々したネコの絵は実に可愛らしい。住処の向かいに野良ネコの親子が二家族すみついていて、警戒されてお近づきにはなれないけど、今日は元気かなとかいるかなと、通勤前にちらっと遠くから見る。もうそれで十分かなと最近思う。

2022/02/14

桜もち 太郎

猫をこよなく愛する町田康らしい作品だった。こよなく愛するというより慈悲の心があるからかけた作品かもしれない。物語はほとんどファンタジーぽいもので、大人の絵本という感じかな。作者自身、保護猫のボランティアをしているらしく、それを題材にした作品が多かった。そんな境遇の猫達の悲しさ切なさがヒシヒシと伝わってきた。猫の不思議な世界を堪能することができた。

2022/03/06

mihya

ヒグチユウコさんの表紙を見て購入。挿絵もヒグチユウコさん。猫愛に溢れた内容とちょっと不思議な世界と合っていた。膝の上に猫を乗せて(乗っかられて)読んだ。「とりあえずこのままいこう」、さきの春に虹の橋を渡った猫を思い出した。あの子は帰って来て私の傍にいるのだろうか。

2022/01/16

えつ

単行本発売時に読んでいて、今回4年半ぶりくらいに文庫で再読。文庫も発売時に購入していたのに、1年以上積んでしまった…!やっぱりヒグチユウコさんのイラストが素敵だし、町田康さんの物語の世界観とマッチしている気がする。お伽話みたいな雰囲気を纏ってる感じも良い。町田さんの猫愛に溢れた作品。猫(ときどきその他の動物)目線の世界。どんなに憎くても、結局、最終的に猫は可愛い。そう、猫は可愛いの。結局、可愛いから何でも許せる。いるだけで儲けもの。

2023/03/24

感想・レビューをもっと見る