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あきらめません!

あきらめません!

あきらめません!

作家
垣谷美雨
出版社
講談社
発売日
2022-05-25
ISBN
9784065277683
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「あきらめません!」のおすすめレビュー

定年後の移住主婦が、田舎の市議会議員に立候補!? ままならない環境にあるすべての人に勇気をくれる、垣谷美雨最新作

『あきらめません!』(垣谷美雨/講談社)

『あきらめません!』(垣谷美雨/講談社)を読んで、あまりにリアルな田舎の描写に、ひさしぶりに思い出したことがある。私が生まれた土地は、絵に描いたように閉鎖的で、過疎化した山奥だった。そんな場所で育った高校3年生の春、祖父に「女が大学に行っても意味がない」と言われたときの心持ちだ。

 しかし、本作の主人公で、都会生まれ、都会育ちの霧島郁子がそんな思いをしたことがないかというと、そういうわけでもなさそうだ。

 ある日、郁子の夫が、田舎に帰りたいと言い出した。結婚して30年あまり、共働きとワンオペ育児を乗り越えて、定年後の専業主婦生活を謳歌していたところに、突然の提案である。夫の話を聞いていると、郁子を義母の介護要員として考えているふしもない。嘱託社員になった夫が、職場でのやりがいを失い、暗い顔をしているのも気になる。郁子自身、田舎暮らしへの憧れもあった。もし田舎暮らしが嫌になったら、夫を置いてひとりで東京に帰ってくればいい。そう考えて、郁子は夫とともに、山陰地方の田舎へと移住した。

 ところが、移住生活が楽しかった…

2022/6/15

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あきらめません! / 感想・レビュー

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うっちー

女性応援小説でした。色々な面で世界が変化していて付いていかなければ

2022/06/29

kotetsupatapata

星★★★★☆ 先月の「もう別れてもいいですか」に続いて垣谷さん連続読破。 前作ほどモヤッと感は無く、テンポ良く爽快な読後感。 まあ小説なので、上手く行き過ぎなのはご愛嬌でしょうが、この感情どこかで記憶があるかなと思ったら、老害男性議員や由香の義父を完全に悪者にして、ラストでギャフンと言わす 池井○潤を彷彿とさせる勧善懲悪なストーリー。 男の小生が言うのも何ですが、男なんて単純なものですから、ホイホイと煽てておいて、掌の上で遊ばせておくくらいでいいんですよ✨ それにしても幹夫はよく改心した👍️

2022/07/04

まちゃ

地方再生と女性の社会進出を題材にした、垣谷さんらしい危機突破痛快小説。現実的には、なかなか難しそうに思いましたが、最後はハッピーエンドで、物語は面白かったです。自分は、いまさら田舎に戻りたいとは思わないけど。

2022/08/01

tetsubun1000mg

これまで読んできた垣谷さんの「定年オヤジ改造計画」「もう別れてもいいですか」など家族を描いたシリーズの集大成なのではと思ってしまいました。 古い習慣や人間関係から逃れられない地方都市を変えてくれるのは、東京などの都市で長く仕事や子育ての経験をした新しい考えの女性ではないか。 今作は巻末の参考文献も多く、市川房江さんがモデルのような女性議員も登場したり、解決策にクオータ制を取り入れたりと垣谷さんなりの解決策を提案された気がする。 小説としても一気に読み進んでしまい大変面白かった。 ドラマ化しそうな出来ばえ。

2022/07/10

肉嬢★

懸本に当たった作品で作家さんも初めてでした。主人公は60歳を過ぎた女性で老後を夢見て旦那の田舎に移住して来たはずが…(笑)しかし男尊女卑って未だにあると思うけど、やはり女性が引っ張っていく形でないと変えられないのは事実かもな~。女性は女性でも独身、既婚でまた見方が違うから地域を変えるには色んな世代の人が発言するのは大事だと思う。自分では読まないジャンルだったけど面白かった!

2022/08/08

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