イクサガミ(1) (モーニング KC)
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「イクサガミ(1) (モーニング KC)」のおすすめレビュー
直木賞作家・今村翔吾が描く“明治時代のデスゲーム”がマンガ化! 292人の猛者が死闘を繰り広げながら東京を目指す歴史大作『イクサガミ』
『イクサガミ』(今村翔吾:原作、立沢克美:漫画/講談社)
時は明治11(1878)年2月。「豊国新聞」という怪しげな新聞に、以下のような広告が打たれ、全国にばらまかれた。
武技ニ優レタル者。本年五月五日、午前零時。京都天龍寺境内ニ参集セヨ。金十万円ヲ得ル機会ヲ与フ。
当時の10万円は「警察官2000年分の俸給」であり、現在の貨幣価値に換算するとおそらく数十億円というとんでもない金額だ。いったいどこの誰がどんな目的で腕に覚えがある人たちを集めるのか、なぜ金を与えるのか、しかも本当にそんな大金を持っているのか? しかしこの新聞は真偽や目的がはっきりしないまま、すぐに官憲に回収されてしまった。それでも。その3カ月後の真夜中、京都・嵐山にある天龍寺には刀や槍、弓などで武装した人たちが続々と集結していた。明治9(1876)年に廃刀令が布告され、一般人の帯刀が禁止されたにも関わらずだ。江戸時代に“人斬り”と恐れられた主人公・嵯峨愁二郎もそのうちのひとりだった。どうしても大金が必要となり、過去の思いを断ち切って神奈川から京都へとやって来たのだった……
このスト…
2023/12/25
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イクサガミ(1) (モーニング KC) / 感想・レビュー
麦ちゃんの下僕
今村翔吾さんの『イクサガミ』シリーズのコミカライズ第1巻。原作を読んでいて、これはぜひ漫画やアニメでビジュアル化してほしいなぁ~と思った方も多いと思いますが…まさにその“期待”に応えてくれていますよ!いわゆる劇画タッチで、殺伐とした世界観や“技”の切れ味・スピード感が見事に表現されています!原作とは異なる点もいくつかあって、より面白さが増しているのも良いですね!そして、何と今村さんご自身がキャラクターの詳細な設定について解説しているコーナーも!愁二郎は意外にも◯◯が嫌いなんですね(笑)
2023/07/30
らび
イクサガミ地 に取り掛かる前にコミックで今一度と思えばコミックならではのストーリー感で文字とは違った面白さがあり本編・・地の理解度が増す気がします。登場人物の詳しい紹介も有難いことです。一昨年舞台となった天龍寺に行きまして「あの天龍寺でこれ・・いいのか」なんて思ったものでしたが今のままの描かれ方で風景も蘇りました。ただいま本編の参ノ章を堪能中です。
2023/05/29
yuu*
この話好きすぎて電子版でこちらも購入。小説が面白いんだけど、人も多くてごちゃごちゃしてきたので漫画ならスッキリするかな?と。生々しいのは読めないのでお試しで1巻だけ読んだ。当然だけど小説よりも進みが遅くて、やっぱり早く続きを読みたくなるので買っちゃうかも。今村さんによる、主要メンバーについてのプロフィールが良かった。名付けの由来とか。
2024/01/28
KDS
原作の「地ノ巻」を読んでる最中だが、コミカライズ版も読んでみたくなり先月発売されたばかりの第一巻を買ってきた。原作でいうと「天ノ巻」の「弐ノ章・懐疑の鎖」のラストまで。まだほんの序盤あたり。孝右衛門の死の顛末や、「薊屋」での襲撃者が銃仕込みの義手をつけた金子次郎作というキャラである所など、原作とは若干異なる箇所もある。原作者今井翔吾による登場人物設定集がおまけページとして掲載されており、この第一巻では嵯峨愁ニ郎、柘植響陣、香月双葉の三人分。命名の由来など原作だけではわからない裏話が読めるのが嬉しい。
2023/05/21
辺野錠
同名小説のコミカライズだが原作にない要素を盛り込みただのコミカライズにしないという気概を感じた。その追加要素も伝奇していて良かった。技がビジュアル化されて分かりやすくなっていたところにコミカライズの利点が出ていた。本編以外にも今村先生によるキャラクター解説も嬉しく充実した内容になっている。
2024/01/08
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