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梟の一族 (集英社文庫)

梟の一族 (集英社文庫)

梟の一族 (集英社文庫)

作家
福田和代
出版社
集英社
発売日
2022-02-18
ISBN
9784087443523
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梟の一族 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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のり

戦国の世から忍びとして暗躍してきた末裔の梟の一族。眠りを必要としない体質と身体能力が高い。周囲に能力を気付かれないように暮らしていたが、何者かに集落が襲撃される。一人残った高校生の「史奈」は緊急時の身の振り方を長である祖母から指示を思い出し、事件背景を追う。一族の掟と、散らばった一族の仲間と共に真相に立ち向かう。面白かったが、常人離れした能力の戦闘シーンが少なめだったのが勿体ない。

2023/04/27

おつぼねー

いきなり引き込まれた。特異な身体機能を持った「梟」とよばれる忍びの末裔一族。眠らない、超人的身体、自分なら商売に結び付けまっせ...などと考えるとワクワクした。でもデメリットも。これから脳や遺伝子が解明されていくのか、それとも更なる事件が?「梟の胎動」へ。

2024/03/07

ま~くん

梟は代々眠らない。そして常人離れした運動能力を誇る。かつては時の政権を裏から支えた忍びの一族。そんな彼等が住む集落がある日一軒残らず焼失する。一人の死者を残し他の住人全員が忽然と姿を消した。唯一の生存者、高校生榊史奈の生き残りをかけた逃避行が始まる。誰にやられたのか、その目的は。彼女は真相に辿り着くことが出来るのか。前半迄はいい本を掘り当てたとワクワクした。でも読み進めていくにつれ完全に尻すぼみ。それもその筈。作者の名前に見覚えがあると思ったらあのBABELの著者じゃないですか。着眼点は面白いのに。複雑。

2023/09/14

ぷにすけ

眠らない一族「梟」、その特殊能力により過去の時代から、歴史の重要な役割を背負ってきたが、一族は高齢化を迎え、集落の最後も近いかと思われた。その集落が突然襲撃され、集落の人々は全員消えてしまう。唯一逃げ延びた長老の孫「史奈」の元にかつて集落から出て行った二人の兄妹が現れるが・・・。常人離れした能力を授かる反面、恐るべき病「シラカミ」にかかるリスクもあるという力があなたは欲しいですか?

2024/02/07

空のかなた

シリーズ3作目→2作目→1作目「梟の一族」と逆の順番で読んでしまった。1作目が一番面白かったと思う。史奈が忍者の末裔「梟」の一族のリーダーとして成長していく過程は見もの。そこに敵役の西垣と郷原が絡んでくるが、彼らと「梟」の因縁も伏線回収が見事だった。特に西垣が憎々しい。事件が解決となった後に、史奈が警察で聴取される際のゆどみのない証言のシーンは映画にもなりそう。「梟は嘘はつかない、不要なことを敢えて言わないだけ」という史奈は、流石に生まれながらの「梟」であり、並の高校生とは思えない腹の座り方、魅力満載。

2024/03/06

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