吸血鬼と愉快な仲間たち (集英社文庫)
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吸血鬼と愉快な仲間たち (集英社文庫) / 感想・レビュー
ナミのママ
シリーズ1作目、2006年作品に加筆・修正、プラスして書き下ろし「こうもりと噂話」収録。頭で考えずこの設定を楽しむのが一番。昼間はコウモリで夜は人間、さらに中途半端な吸血鬼の主人公アル。おまけに冷凍されてアメリカから日本に到着してしまう。言葉は通じない、人間に変身するたびに裸。仲間として登場するのは独身男性が2人、刑事とエンバーマー。これはもう木原さん作品の絶妙さ。キャラクターはタイトルどおりに愉快、会話のユニークさにプラスしてグロさとちょこっとエロさ。楽しい〜。
2023/10/12
辺辺
やっぱ木原さんの作品面白いな、泣いたり笑ったりまるでジェットコースター乗った後のような読後感。ちょいちょい間抜けだけど素直なアルが人間らしさを取り戻していくのを「頑張れよ、アル」と応援しつつ、ぶっきらぼうだけど本当は優しい暁が段々と人間関係を改善していくので「うんうん、良い傾向」と頷きながら、再び二人のハッピーエンド(無論、BL的な意味で、笑)を強く望む気持ちを抱く。(今度こそ完結してくれよ)SSは服装にも無頓着な暁、あ、私と一緒←もうBBAだからな、ほっといてくれ。個人的に忽滑谷が一番好き。下村絵は神。
2023/08/22
那義乱丸
ホリーノベルズ版既読。続きを読みたいとずっと思い続けてたお気に入りシリーズなれど5巻が出て以降待つこと10年以上が過ぎ、なんと集英社から文庫化された!ってことで嬉しく舞い上がりながら読んだ。アル、かわいいよ、アル!このシリーズ読んで蝙蝠を飼いたくなったことを思い出す。いや、現実の蝙蝠は狂犬病持ってるし怖いんだけどもねw 書き下ろしも嬉しい。こそっと蝙蝠柄の靴下履く暁もかわいいよ。下村富美さんのカバーイラストと挿絵もノベルズ版と同じで感激!口絵がモノクロなのは少し寂しいけど。
2023/07/26
葵上
私は好きな物語。ちょっと描写が残酷で、受け付けられない人がいるかも、とは思うけれど、設定とキャラがいい。ストーリーは深くはない。冷凍されて輸入されてくる吸血鬼という出だしで心わしづかみ。けなげなアルととツンデレなあきら。宝石商リチャードに似た二人の関係はいい。
2023/10/09
かやは
2006年出たBL本の再出版。過去の作品が著者の現代の活躍によって再び出版されるのはありがたい。アルの設定が、有無を言わさず誰かに頼らないと生きられないという部分が秀逸だな、と思った。少し我儘に思えるけど、選択肢がないことはとても哀れだ。本番は次の巻からかな。「頭をペホンと叩かれる」。良い擬音語です。
2023/12/21
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