命とられるわけじゃない (集英社文庫)
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命とられるわけじゃない (集英社文庫) / 感想・レビュー
武
長い間 確執のあった母を亡くした春、葬儀を前に出会った1匹の小さな猫。無条件に甘えてくるその猫は、ちょうど1年前に見送った最愛の愛猫"もみじ"を彷彿とさせた。見た目はまったく違うのに、仕草や雰囲気に自然と"もみじ"を重ねてしまう。著者の3人目の夫となる"背の君"や親戚たち、動物病院の院長先生、それから先住の猫たちとのほんわかするやり取りを描くエッセイ。独特の感性のようで、皆の心にシンクロしてくる ワガママだけど精一杯一生懸命な気持ちが伝わるお話は暖かい。
2024/04/04
うさぎや
新たな猫、お絹登場……かと思ったらさらにその子供まで!?
2024/01/17
まちゃ
もみじちゃんと似て非なる猫を家族に迎え入れる過程を読むとやはり縁なんだなーと思わされる。 私もかのんに似た子を迎えようかと里親募集を見るがいやいや違うだろうと画面を閉じる毎日を過ごす。 いつか作者みたいに、見た目は全く異なるけれどかのんのように唯一無二の子と会えるかもしれないと希望が出てきた。
2023/12/09
はるじん♪
父、もみじ、母とたて続けに亡くした村山由佳。ぽっかりとあいた穴を埋めてくれたのは、お絹ちゃんとその子どもたち、令和生まれの朔とフツカ。背の君と7にんの猫たちとの暮らしはとても幸せそう。タイトル『命とられるわけじゃない』は、大抵のことはそうだろうけれど、コロナ経験の今となっては、簡単にとられることもあるんだなと思う。
2023/12/06
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