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悪寒

悪寒

悪寒

作家
伊岡瞬
出版社
集英社
発売日
2017-07-05
ISBN
9784087711165
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悪寒 / 感想・レビュー

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いつでも母さん

あれ?ちょっと期待値を上げ過ぎました。この歪んだ思考は私にもあった・・出来る姉と比べられ勝手に拗ねて妬んだ頃を思い出した。仕事一筋、会社の派閥の駆け引きに利用され飛ばされても、まだしがみつく男とその家庭を妻に任せた結果家族の中での疎外感。一つの家庭の壊れる様を描いたんだと思ったらちょっと違う。認知症の姑を巻き込んでこの妹の行動には情状の余地もない。又、妻の両親の気持ちもなぁ・・ちゃんと伝えて育てていたらこんな事にはならなかったのではと残念だ。結局このタイトルは誰が何に対してだったのだろう・・

2017/09/02

utinopoti27

会社の不祥事の責任を取らされて、地方に飛ばされた賢一。東京に暮らす妻の倫子から不可解なメールを受け取った数時間後、警察から、倫子が夫をハメた上司を殺したと知らされ・・というお話。次第に明らかになる酷い真実の数々。ちりばめられた悪意に辟易としながらも、先が気になってぐいぐい読まされてしまいます。そして文字通り「悪寒」を覚えるのは、ラストの妻の告白でしょうか。ただ、殺人犯の汚名を被ってまで庇う動機が理解できないのと、殺された上司の鬼畜ぶりはどうにも・・。真犯人には崖の上で船越さんに真実を語って欲しかった(笑)

2017/12/17

おしゃべりメガネ

伊岡さんらしいといえばらしい作品でしたが、どういうワケかイマイチ作品に入り込めなかった感じです。自分の妻が自分の元上司を殺害し、夫である自分があちらこちらと奔走する展開ですが、どうしてはキレ味みたいなモノがしっくりと伝わりにくい内容でした。面白くないワケではないのですが、他の伊岡さんの作品と比べるとちょっと軽いというか、薄味というか。ガツンとくる重量級を期待しないワケではないのですが、伊岡さん独特のちょっとダークな感じが本作は少し安っぽくなってしまった感じです。救いは「真壁」刑事が登場してくれたことかな。

2017/11/04

🐾Yoko Omoto🐾

「代償」「痣」に続いての主人公どん底系ミステリ。社内の後継者問題が絡む事件に理不尽に巻き込まれ、単身赴任で系列会社に出向させられた主人公。その留守中、妻子と母が暮らす自宅で殺人事件が。容疑者は妻、被害者は今回の出向に大きく関わりを持つ常務取締役。衝撃と何故の嵐に加え錯綜する情報に翻弄され、精神的に限界まで疲弊していく主人公の心情描写が非常に秀逸で、同族会社の劣悪な体質や歪みきった人間の恐ろしさ、真実と虚偽が幾度も入れ替わる怒濤の展開など、ラストまで一気読みの面白さだった。真壁・宮下刑事の再登場がまた良し。

2017/08/28

fwhd8325

どこかに、しっくりいかないもやもや感があるものの、2時間ドラマ¥のような展開は、違った意味での安心感を感じます。どこまでお人好しなんだという疑問もありますが、毒親なんかもからめて、飽きずに読みました。映像になれば、エンドロールに幸せな家庭の姿が映し出されるのだろう。

2018/01/27

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