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カウントダウンノベルズ

カウントダウンノベルズ

カウントダウンノベルズ

作家
豊島ミホ
出版社
集英社
発売日
2008-05-26
ISBN
9784087712377
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カウントダウンノベルズ / 感想・レビュー

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masa

キラキラしたJ-POPに自分は場違いに思えた。おしゃれな服みたいなヒット曲には気がひけた。ロックの疎外感が心地よかった。排他的なふりするしかない不器用さに安心した。苦手な人ごみで酸欠したライブハウスは過呼吸気味な僕が正しく息のできる隠れ家だった。落ちる客電、心臓を撃つ重低音、爪先へ抜けるギターノイズ。誰も知らないバンド音楽を大音量で脳に直結したら、光るステージの声はささやかなほんとうを僕に吹きこんで、ひとりで生きてるつもりな心のバリアを突き破る。どうにか生かされていると気づいた僕は届けたいことばを叫んだ。

2019/09/04

ソラ

ヒットチャートの1位~10位の歌手一人一人に焦点を当てていく短編集。各短編で他の歌手とリンクしているところもあってうまいなー。解散を目前としたバンドのアライブ・オン・ザ・エッジの話とこれからデビューしていく沼倉雄介の話が良かった。

2013/09/29

春が来た

いつかどこかで流れていた曲。ふとした瞬間、頭の中に流れ出すことがある。救いを求める夜。笑顔が溢れる青空の下。そのひとつの音楽に、どれだけの想いが込められているのだろう。ひとり歩きするする才能は躓くことさえ許されない。立ち止まる恐怖。追い風が向かい風に変わる。飛び続ける持続性の脆さ。1位からのカウントダウン。明暗のグラデーションのような短編。これは10位からじゃダメなんだ。暗くなればなるほど深みが増し染み渡る。誰かの痛みが、誰かの傷を当てがうように。自分のための歌が、誰かの”生きる”って部分に響いたり。

2020/07/23

いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】

図書館*音楽小説*トップを走り続ける恐れ、人気アイドルグループの輝きの秘密、解散直前バンドの悲哀、、、同じ風は吹かない!頂点と奈落が隣り合わせのシビアな世界。J-POP TOP10チャート!歌に希望を込めて今日も彼女達は歌う…(紹介文・他より)――これは面白い!1位から10位まで…それぞれのアーティストたちの人生ドラマを繋いでゆく。しかも、少しずつリンクが隠されているのがまたニクイ!これを読んだあと、CDTVチャートと歌姫たちを今までと違う視点で応援することが出来そうです。良書!

2013/08/19

shimaosa

デビューした時点で望むと望まざるとに関わらず競争の土俵に放り込まれる。売れなかったら打ち止め。きついなー歌手やらバンドやらは。自分が好きな曲の裏にもこういった物語があるんだろうな。それにしてもこの本が発売した時にはヒットチャートの大多数がアイドルグループばかりになるなんて誰が予想していただろうか。

2014/07/01

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