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「処女同盟」第三号

「処女同盟」第三号

「処女同盟」第三号

作家
吉川トリコ
出版社
集英社
発売日
2007-02-26
ISBN
9784087748475
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「処女同盟」第三号 / 感想・レビュー

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あー痛いなぁ。主人公の心情が、身に覚えがありすぎて痛い。少女たちのほろ苦い青春。だけど、泣きたくなるくらい切ないのに微笑ましくなるラストが素敵。そんな6つの短編集。一番好きなのは表題作と「一泊二日」。「新宿伊勢丹で待ち合わせ」は叫んで本を破りたくなるくらい恥ずかしい思い出をほじくり返されたような感じ。思春期の行動とかあんま思いだしたくないなぁ。でも、まだまだこれから闇歴史は積み重なっていくんだろうなぁ(ガクブル

2013/04/26

そうたそ

★★★☆☆ いかにも「女子小説」という感じ。一見、サラッと読める軽い内容だが、結構深いよなあ、と後からじわじわくるものがある。等身大の「女子」の姿がリアルに描かれている。そうでありながらユーモアを交え、時にブラックでありながら、時に冷たくもある。他にもいろいろと作品を読んでみたい作家さんだな、と思った。自分は男性なので、本書で描かれているようなことに共感を覚えることは難しいが、「ああ、こんな奴らいたかも」と思わせるような登場人物はいくつか。こういった青春時代をおくって、女の子は成長していくんだろう。

2013/05/19

野のこ

退屈だなぁとつぶやきながらなまぬるく日々を過ごす女子高生。早く大人になりたい!と、でも楽しみたいのは今なのに。憧れを持ちながらも心の奥にそっとしまっておくじれったい感じ、私もそうでした。タイムカプセル「元気ですか?夢はかなえた?ちゃんと生きてる?そこからなにが見える?」恥ずかしくてドキドキする気持ちが可愛い。何を見ても「かわいい」と言う女子に苦笑い。私もだわ。

2016/11/22

星野

たまたま古本屋で百円だったため購入。表紙可愛い!そして自意識だとか焦りだとかがないまぜになった、あの時期特有の多感さを持つ少女たちを描くのが上手いなぁ〜と思った。どの短編にも見たことあるような子がいます。それは通り過ぎた日々に落としていったあの子かもしれないし、流れゆく私自身かもしれない。表題作と「そこからはなにが見える?」「一泊二日」がお気に入り。

2010/06/05

はな

タイトル借りした、初めましての吉川さん。思春期の女の子たちの短編集。うわ~身に覚えがあるよぉおお~と身悶えてしまった。調べたら吉川さんとはほぼ同い年で、なるほどどんぴしゃなわけですね。痛々しくもキラキラしていたあの時期も今となってはいい思い出。おもしろかった♪

2016/11/23

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