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希望病棟 (小学館文庫)

希望病棟 (小学館文庫)

希望病棟 (小学館文庫)

作家
垣谷美雨
出版社
小学館
発売日
2020-11-06
ISBN
9784094068368
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希望病棟 (小学館文庫) / 感想・レビュー

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machi☺︎︎゛

「後悔病棟」でルミ子先生が使った患者の心の声が聞こえる聴診器は摩周湖先生の元へ。今回の患者は児童養護施設で育った桜子と代議士の妻の貴子の二人。二人が色々な事から解放されて自分の道を歩んでいく姿は同じ女性として心強かったけど、あまりにも話が上手くいきすぎてそんなバカな。と何回もツッこんだ。こんな聴診器があると便利だけど実際に使われるのは勘弁してほしい。

2021/05/31

よつば

「後悔病棟」の続編で、いきなり文庫作品。前作未読でも問題なく楽しめる。今回、患者たちの“心の声”が聴こえる聴診器を手にしたのは神田川病院に赴任したばかりの女医・黒田摩周湖。児童養護施設で育った桜子と代議士の妻の貴子、二人の癌患者の心の声を聞きながら、摩周湖と桜子、貴子、それぞれが希望を持ち前に進んで行くヒューマン・ストーリー。物語の核となるのは貧困問題と孤独。貴子が貧困問題を真剣に考える姿には共感する。風俗ビジネスには抵抗を感じるが、世の中に蔓延る貧困や格差、奨学金制度など社会問題を考えるきっかけになる。

2021/01/14

Yunemo

前作ifでは末期がん患者の生きた証を捉えた作品だったかな、と記憶を辿って。本作は桜子、貴子という2名の末期がん患者ではあるものの、治験の成功によって回復し、ある意味、やり直しはできるもの、との希望が心地よさを感じさせてくれて。これを取りなすのが空気を読めないと評判の主治医摩周湖先生、3者3様の心の奥底の人間不信、無力感、自信のなさが、生き直しの時間が与えられたことによって、改めて人生に必要な知恵と勇気を身につけていく、ここの仄々感が何とも言えずに胸に響いて読了です。ただ、人の奥底を垣間見るってどんなもん。

2021/01/03

ゆみねこ

病院の中庭で拾った人の心の声が聞こえる聴診器は、ルミ子から黒田摩周湖の手に。二人の末期癌の患者、児童養護施設で育った高校生の桜子と代議士の妻・貴子は治験を受け劇的に回復を遂げるが…。貧困問題、無戸籍児、重い問題を取り上げながら希望ある結末に。上手く回り過ぎなストーリーだけど小説の世界だからまあ良いかな。

2021/05/28

ノンケ女医長

盛りだくさんの内容で、とても面白かった。その人の心を教えてくれる、不思議な聴診器が登場する。実際には、そんな聴診器は実在しないし、作品のように丁寧な聴診をベッドサイドで行う医療機関が、今の世の中にもあるといいのだけれど、と思った。聴診器を用いず心を診察する診療科医師としては、作品に出てくる立場の弱い女性がどう生き抜くかを、作者が真剣に心配し、表現に工夫を重ねているかを感じ取り、とても嬉しくなった。「風俗で働くときのコツについて」(249頁)の「常習性のある物は生活から全て排除すること」は、まさにその通り。

2021/02/12

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