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映画評論家への逆襲 (小学館新書 あ 10-1)

映画評論家への逆襲 (小学館新書 あ 10-1)

映画評論家への逆襲 (小学館新書 あ 10-1)

作家
荒井晴彦
森達也
白石和彌
井上 淳一
出版社
小学館
発売日
2021-06-03
ISBN
9784098253999
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映画評論家への逆襲 (小学館新書 あ 10-1) / 感想・レビュー

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keroppi

若松孝二に師事した荒井晴彦や白石和彌らが、映画について語り合う。若松孝二や「仁義なき戦い」やアメリカンニューシネマ等、私も学生時代観まくった映画のことが多く語られていて共感をおぼえた。そして何よりも、今の映画批評や映画賞、映画界全体への批判が手厳しい。「火口のふたり」を撮った荒井晴彦や「狐狼の血」を撮った白石和彌であるがゆえに、単なる遠吠えには聞こえない。私も学生時代は、「分からない」映画や感覚に訴えてくる映画こそ魅力に感じたものだったが。

2021/09/04

夜勤3日目の寺

SAPIOなんか出している右寄りの小学館から出た、左寄りの映画人の座談会本。映画や映画界への毀誉褒貶があるので面白く読む。実作者が評論家に怒っているのは最後の章だけだったりする。評論家もそうだが、実作者は実作者で偉そうだったりする。気になるのは荒井晴彦で、邦画の時代考証についてくどくどうるさい(もちろんそこが面白い)のだが、片渕須直『この世界の片隅に』で、主人公すずが南京陥落の提灯行列に参加していないと怒るのは何か違う気がする。敗戦の日に誰よりも好戦的だったのはすずではないか。あの日に朝鮮の旗が…(続く)

2021/10/03

ぐうぐう

タイトルに相応しいのは最後の章のみだ。とは言え、映画製作の舞台裏や楽屋話を通して、映画を作る側からの真摯な問いかけが全章において滲み出ている。荒井晴彦の、予算の都合であれなんであれ、その時代にはないバスを走らせなきゃならないのなら、バスが出てこなくてもいい場面に変更しろという憤りは、映画の作り手側からの発言と考えると、とても重要だ。映画評論家やSNSに対してだけではなく、彼らは自身にも厳しい。だからこそ「ポピュリズム的な流れがこの国ではとても強くなっていて、世相に乗っかるだけの作品が多くなった。(つづく)

2021/06/15

ますりん

荒井さんの自分を棚に上げて感はいまも大健在である意味安心。「スパイの妻」「菊とギロチン」のあたりで出てくる時代考証を正確に作品に反映する/しないの荒井VS白石論争はちょっとついていけないかな。何事も原理主義を極めると転げ落ちるからねえ。ただ荒井さんの「被害を描くなら加害も描けよ」という指摘は至極真っ当。寺山修司が言った、作品の半分は観客が作るというテーゼにおいて、観る側の力がどんどん落ちて、結果、本来複数の軸や補助線を提示すべき作品の力もそれに合わせて落ちてきてるというのは納得。自分も襟を正さねば。

2021/11/03

風鈴

再読。久し振りに映画館行きたいなぁ。

2022/05/14

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