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直観を磨くもの: 小林秀雄対話集 (新潮文庫)

直観を磨くもの: 小林秀雄対話集 (新潮文庫)

直観を磨くもの: 小林秀雄対話集 (新潮文庫)

作家
小林秀雄
出版社
新潮社
発売日
2013-12-24
ISBN
9784101007090
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ジャンル

直観を磨くもの: 小林秀雄対話集 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ゴンゾウ@新潮部

とてもとても難解な対話集だった。ノーベル賞物理学者湯川秀樹氏との対談は何度も読み返した。結論を導くまでの過程、確率の解釈、本質を見抜く直観の磨き方の一端がほんの少しだが理解できたと思う。つくづく自分の知識の無さを思い知らされた。

2015/11/15

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

解説を手がけた国文学者の石原千秋氏によると、小林秀雄の批評は「必要になった時じわじわと効いてくる」という。だから入試問題などには不向きで、センター試験に小林氏の文章が出題されると国語の平均点が下がるという。哲学、科学、文学、美術など名だたる知識人12名を相手に、ラフな形で繰り広げられる対談。放言に近い発言もあり共感できないところも、湯川秀樹氏との対談など難しい(小林氏も「分からない」を連発していた)内容もあった。レベルの高い相手との対話が「直感を磨く」道なのだろうか。「じわじわ聴いてくる」のを期待したい。

2015/08/18

マエダ

どれだけの引き出しをもっていたらこんなにも多種多様な人々と話せるのか、何より楽しそうであり羨ましい。「わかりません」から入るスタンスも読んでいて面白い。”古典のよさは理解するのに苦労する処に面白みがあるように考えます。”

2017/01/26

ケイ

12名の秀才、天才との対話集。三木清とは昭和16年、横光利一とは昭和22年。小林が40前後の頃で、年頃なのか時代なのか、話が固く難しい。突っ張ってるようだ。ちんぷんかんぷん。23年、ノーベル賞受賞前年の湯川との対談が、面白い。理系の天才の答えは難しいが、よく読めば興味深い。そして、昭和30年、40年、さらに彼の晩年に向かっての対談では随分とカドが取れている。梅原龍三郎と語るピカソについて。「現代で一番うまい。腕力もあるから色々やれる」つまり本当の天才だったのだな。この話の頃にピカソはまだまだ健在。

2015/01/23

扉のこちら側

初読。2015年840冊め。結論から言おう、私には早すぎた。あとがきにもあるが2013年のセンター試験の国語に小林秀雄の文章が出題され、難解さゆえに平均点が下がった(複数の会場で泣き出した受験生も確認されている)らしいというのは噂に聞いていた。年齢の割りに本を読んでいる私でも高校生当時センター試験に氏の評論だされたら涙目だ。ノーベル賞受賞前年の湯川秀樹氏と三好達治氏との対談はそれなりに楽しんだが、全体的に何パーセント理解できたか聞かれるともうお手上げ。30年後くらいならもう少し読めるようになっているかな。

2015/07/20

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