人生がちょっと変わる: 読むことは生きること (新潮文庫 や 8-16)
人生がちょっと変わる: 読むことは生きること (新潮文庫 や 8-16) / 感想・レビュー
真香@ゆるゆるペース
実家本。柳田邦男さん、初読み。80〜90年代にかけて発表されたエッセイの寄せ集め。ライトなタイトルに反して、中身は死、病気、時事問題などの話で全体的に重たい感じ。文体もお堅めで著者の感情があまり見えず、イマイチ心に響いてこなかった。似たような内容の重い話が続いたので食傷気味になってしまい、半分までは頑張って読んだけど、ギブアップ。本は最後まで読むことをモットーにしている自分としては不本意な結果となってしまったが、仕方ない。少なくとも私は、この本を読むことによって人生が変わることはなさそうかな…
2019/06/13
だいすけ
副題の「読むことは生きること」は、著者自身のための言葉だと思うが、読んでいてその言葉がしっくり感じられる内容だった。なんでだろう。印象に残ったのは、大韓航空機爆破事件と、ノンフィクションの物語性。専門化とブラックボックス化の様相をますます呈する世の中にあって、素人にとって異国感を取り除いてくれるカギが物語性ということなのだろう。
2017/10/11
風見じじい
柳田邦男が80年代に書いたエッセイをまとめた本。単行本を文庫本として出すに当たって2冊にしたものの上巻位当たる。 柳田邦男のノンフィクションに対す考え方がよく出ている。事実を並べて社会問題を告発するタイプと、事実を元に物語を書くタイプの2つがあり、物語を書く方は、告発する方の社会への強烈な訴える力を持つのに対し、問題点以外の生活なども描くことによって、強烈な印象はないものの、腑に落ちる内容として、読者に永く記憶されるようなものになるという。
2013/04/10
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