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キアズマ (新潮文庫)

キアズマ (新潮文庫)

キアズマ (新潮文庫)

作家
近藤史恵
出版社
新潮社
発売日
2016-02-27
ISBN
9784101312644
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あらすじ

ふとしたきっかけでメンバー不足の自転車部に入部した正樹。たちまちロードレースの楽しさに目覚め、頭角を現す。しかし、チームの勝利を意識しはじめ、エース櫻井と衝突、中学時代の辛い記憶が蘇る。二度と誰かを傷つけるスポーツはしたくなかったのに―—走る喜びに突き動かされ、祈りをペダルにこめる。自分のため、そして、助けられなかったアイツのために。感動の青春長編。

キアズマ (新潮文庫) / 感想・レビュー

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yoshida

サクリファイスシリーズ4作目。ミステリ色はなく青春ものに仕上がっています。レースの緊迫感や高揚感、登場人物それぞれの持つ葛藤や焦燥感が丹念に描かれています。主人公の正樹は柔道で鍛えた体力とモペットで培った脚力で予想以上の活躍をする。エースの櫻井、正樹、それぞれに自身の過去を抱えながらも走る姿が印象的でした。しかし正樹の活躍があまりにすごすぎて驚く。競技人口が少ないから、いきなり活躍できるのか。スポンサーも着き、プロチームにも声を掛けられる事は現実との解離を感じ、やや興ざめ。個人的にはやや物足りなく感じた。

2017/09/30

佐々陽太朗(K.Tsubota)

やはりこのシリーズに外れなし。ヨーロッパでは紳士のスポーツをいわれるロードレースの醍醐味が随所に盛り込まれており、特にエースとアシストの関係において表れるこのスポーツの精神性の気高さに感動を禁じ得ません。自転車競技において求められるのは単にフィジカルな強さではなく、精神性の高さ、人間性の深みにあるのだと改めて感じた次第。エースが背負うものの重さは、エースのために犠牲を払うことを厭わないアシストの思いの深さだ。ビジネスにおいても、いや大げさなようだが人としての生き方を考えるとき、忘れてはならない視点だろう。

2016/03/22

takaC

クライマックスは「ホイール、俺にください」だね。オレの目も潤んだ。(作者近藤さんの)豊の扱い方はひどい。

2017/02/06

hnzwd

シリーズ第四段は、大学ロード界という今までとは違う舞台。と、いうものの、レースシーンの緊張感とかリアリティはシリーズ共通。大学生になってから始めたロードレースに思わぬ才能を見せる主人公と、エースながら精神的にはまだまだ子供のチームメイトとの葛藤や励ましあい、せめぎ合いもいつも通りの満足感。タイトルのキアズマは、、兄弟離れとプロとアマチュアの間、っていう二つにかけてるのでしょうか。いつも凝ってるタイトルで感心します。

2016/07/27

おかむー

近藤史恵の描くロードレース小説四作目、前作までのプロの世界でなく大学自転車部を舞台にした外伝かと思えば、やっぱり悩めるレーサーという点で続篇ですね(チーム・オッジもちょっぴり出演)。『よくできました』。主人公・正樹がド素人からのスタートということもあって、ドラマチックな成長ぶりはそこはかとなくジャンプ漫画ちっく…過去の悲劇に苦悩するあたりもあわせれば“かなり”漫画ちっくではあるか(笑)。物語のヤマがかなり後ろにあるので忙しい終盤ではあったけれど、これはこれで収まっているので無理に続篇とかはいらんかなぁ。

2016/05/08

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