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文字渦

文字渦

文字渦

作家
円城塔
出版社
新潮社
発売日
2018-07-31
ISBN
9784103311621
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文字渦 / 感想・レビュー

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へくとぱすかる

文字学の、学問的情熱を裏から照射して発酵させたような、境界を跳び越える文学的営為。「文学×SF」とオビにあったが、果たしてこれは小説なのか、エッセイなのか、論考なのか。どれにもあてはめようがない言語・文字遊戯。そもそも分類など自ら投げうつような作品。古代中国が舞台かと思うと、現代AIの論述、仏典を発展させた記述とか。漢字のその向こうに、謎の言語の存在をほのめかしたり、なまじっかの学識や想像力では書けないだろう。一応すなおに物語として読めるいくつかの編の他はすごく読みにくいが、とにかく圧倒されます。

2020/03/30

鉄之助

白川静さんのような本をイメージして読んだので、ちょっと期待外れ。

2019/01/13

harass

幻想SF歴史短編の連作集。文字、漢字、言語を題材に時代を超えて語られるほら話。あ然とする発想は相変わらずで、あまりの遠大さや抽象的な思考に、気が遠くなり、ついていくのに四苦八苦するが、素知らぬ顔で語られるギャグに爆笑。『天書』のアレに驚愕。天性の書き手魂を感じさせる数少ない作家で、彼によく芥川賞を与えたなと与えたほうにも感心する。同著者の作品はちゃんと最後まで読了できたのは少ないが、これは比較的わかりやすいのでおすすめ。

2018/09/28

thayami

次男の漢字辞典と格闘しながら、歴史の紐解きによる字義の理解。宗教とカナ単語をぶつける件や、画数の”戦い”、果てはルビの”レジスタンス”などなど、読者の頭をフル回転させる展開。一方、変換ソフトは、青空文庫を読むのに便利かもしれないなぁと再考。ふと気づく、登場人物と文字により繋がる作品群。文字遊び、いや文字研鑽による”深奥”が、著者の思想観を描写した感。参考文献を見ても、”研鑽”でしょうね。敬服!読む&調べるのに費やした時間を振り返ると、想像力を問われている気がしたなぁ。

2018/11/25

keroppi

文字は生きていたのか。文字を巡る思考実験? 作られたであろう文字の面白さ。門の中に門の前ある文字を見ていたら永遠に続く伏見稲荷の鳥居を想起し、ルビの反乱には「2001年宇宙の旅」のHALを想起した。文字は歴史であり宇宙である。

2018/11/05

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