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角田光代

職業・肩書き
作家
ふりがな
かくた・みつよ

プロフィール

最終更新 : 2018-06-08

1967年、神奈川県生まれ。90年『幸福な遊戯』で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。2005年『対岸の彼女』で直木賞、07年『八日目の?』で中央公論文芸賞、12年『紙の月』で柴田錬三郎賞ほか、多くの文学賞を受賞。著書に『なんでわざわざ中年体育』『わたしの容れもの』他多数。

受賞歴

最終更新 : 2018-06-08

1990年
『幸福な遊戯』第9回海燕新人文学賞
1996年
『まどろむ夜のUFO』第18回野間文芸新人賞
1998年
『ぼくはきみのおにいさん』第13回坪田壌治文学賞
1999年
『キッドナップ・ツアー』第46回産経児童出版文化賞 フジテレビ賞
2000年
『キッドナップ・ツアー』第22回路傍の石文学賞
2003年
『空中庭園』第3回婦人公論文芸賞
2005年
『対岸の彼女』第132回直木賞
2006年
『ロック母』第32回川端康成文学賞
2007年
『八日目の蝉』第2回中央公論文芸賞
2012年
『紙の月』第25回柴田錬三郎賞
2012年
『かなたの子』第40回泉鏡花文学賞
2014年
『私のなかの彼女』河合隼雄物語賞

「角田光代」のおすすめ記事・レビュー

小泉今日子×大島真寿美の対談や今村翔吾による講演も! 11月8日から「KYOTO BOOK SUMMIT」が開催

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 本に関わる人たちが一丸となり、読書の秋を盛り上げるキャンペーン「本との新しい出会い、はじまる。BOOK MEETS NEXT」が10月27日(金)~11月23日(木・祝)の28日間、全国で開催される。本にちなんだ賞品が当たる「BOOKスタンプラリー」や、図書カードネットギフトがその場で当たる「秋の読者還元祭」など、書店でのキャンペーンが盛りだくさんだ。

 さらに今年は、本を愛する人とその想いが京都に集結し本の「今」と「未来」について語り合う「KYOTO BOOK SUMMIT」を、11月8日(水)と9日(木)の2日間にわたって開催される。

 今村翔吾氏による「100年後の本のために」と題した講演や、角田光代氏と山本淳子氏による『源氏物語』をテーマにした対談、小泉今日子氏と大島真寿美氏の対談など、豪華ゲストによるイベントを多数予定。なかでも元WBAミドル級スーパー王者でロンドン五輪金メダリストの村田諒太氏と生物学者の福岡伸一氏による異例の対談は、どんなことが語られるのか非常に興味深い。各講演や対談のスケジュール、実施会場などの詳細は公式サイトでチェ…

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本の世界がくれた、もうひとつの自分の居場所。『さがしもの』/佐藤日向の#砂糖図書館㊶

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 思い返せば、私の人生には常に本がそばにあったように思う。大型ショッピングモールに行けば必ず立ち寄るのは本屋だし、昔から本を選ぶ時間が好きだった。私が本を好きになれたこと自体が、もしかするとすごくラッキーなことなのかもしれない。

 今回紹介するのは、角田光代さんの『さがしもの』という、9編とひとつのエッセイからなる短編集だ。登場人物それぞれの、何の変哲もない日常を本と共に過ごす様子が、本作では描かれている。

 本作を一言で表すと"寄り添ってくれる作品"だと私は感じた。彼らと似たような経験があるわけではなく、共感するからという理由でもなく、ただ作中に登場する人々が、角田さんの文章によって今の私に寄り添ってくれるのだ。

 友達を作るのが苦手だった私は、本が導いてくれる見たことのない景色や世界に魅了された。私は持続して本を読むタイプではなく、なんだか集中ができない時はページを全く捲れないし、逆に何か物語を読み続けたいという意欲に駆られる時もある。だからこそ、その時々で本からもらう感情は異なるのだと思う。

 各短編で違う登場人物の共通点は、昔読んでいた本を10年…

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角田光代さんが、本格焼酎「薩州赤兎馬」のおいしさを語る! 「独特なフルーティーさと檸檬の相性がよくて、進んでしまいます」

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 5年ぶりとなる長編『タラント』を上梓した角田光代さんは、お酒好きとしても知られ、その様子は、夫・河野丈洋さんとの共著『もう一杯だけ飲んで帰ろう。』や「お酒のある風景」をテーマにしたアンソロジー集『もう一杯、飲む?』に綴られている。さらには、家を建てるにあたって、“飲み屋みたいな家にしたい”を叶えるほど、角田さんにとってお酒は特別なもの。味そのものを楽しむのはもちろんのこと、お酒がコミュニケーションツールになっていると言います。そんな角田さんに、豊かなさつまいもの産地で知られる鹿児島県の老舗・焼酎蔵薩州濵田屋伝兵衛が手掛ける本格焼酎「薩州 赤兎馬」の魅力についてお話を伺いました。

(取材・文=立花もも 撮影=花村謙太朗)

――角田さんは、家を建てるとき、人を招いて飲む用に大きなダイニングテーブルを設置されたくらい、お酒や飲みの場がお好きなんですよね。

角田光代(以下、角田) そうなんです。建築士の方にお願いした条件が3つだけあって、1つは野良猫が来やすい家であること。2つめは悪目立ちしない外観であること。そして最後が、飲み屋みたいな家にして…

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角田光代さんが、5年読み込んでわかった「源氏物語の真実」とは?――『源氏物語』現代語訳ついに完結!

角田光代さんが、5年読み込んでわかった「源氏物語の真実」とは?――『源氏物語』現代語訳ついに完結!

 抜群のリーダビリティと現代人の感性に合った訳文で大好評を得ている角田版『源氏物語』現代語訳が、とうとう完結した。  角田さんがこの大仕事に費やした時間はおよそ5年。 「私としては5年をかけて訳したというより、5年かけて読み込んだという気持ちのほうが強いんです。この物語とじっくり向き合う時間を得られたのは、本当によかったと思います。取ろうとして取れる時間ではないので。今は『源氏物語』を〝私の物語〟として所有できたという気がしています」

じっくり読むことで見えてきた王朝の女性の多彩な個性

『源氏物語』は、平安時代に一条天皇の中宮となった藤原彰子に仕えた女官・紫式部が書いた、全部で54の帖(章)からなる長編小説だ。  上・中・下の3巻に分けられた今回の現代語訳では、上巻が光源氏の出生から全盛期を迎えるまで、中巻が栄華の陰りから世を去るまで、そして下巻が子や孫などの次世代が巻き起こすドラマを収録している。 「この仕事に取り掛かるまで、『源氏物語』は圧倒的な主人公である光源氏が好き勝手やっているだけの物語だという偏見がありました。実際、最盛期までの光源氏は…

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「娘を殺した母親は、私かもしれない」――柴咲コウ主演で角田光代『坂の途中の家』ドラマ化

「娘を殺した母親は、私かもしれない」――柴咲コウ主演で角田光代『坂の途中の家』ドラマ化

 角田光代の大人気小説『坂の途中の家』が、2019年春からWOWOWで連続ドラマ放送決定。特報映像も公開され、ファンからは「これは待ち遠しすぎる!」と歓喜の声が上がっている。

 同作は、専業主婦・山咲里沙子の生活を描いたヒューマンサスペンスストーリー。里沙子は、三歳の娘・文香と夫の3人で平穏な日々を送っていた。そんな時、裁判所から刑事事件の裁判員候補者に選ばれたという通知が届く。対象となる事件は、里沙子と同じ年頃の専業主婦・安藤水穂が生後8カ月の娘を浴槽に落として虐待死させたという衝撃的な案件。裁判所での面談を経て、里沙子は裁判員が急病などで欠席のときに代わりを務める「補充裁判員」へ選ばれることに。

 同じ子供を持つ母として、我が子を殺めた水穂に嫌悪感を抱く里沙子。しかし裁判の開廷後、里沙子は徐々に被告自身の境遇に自らの過去を重ね始める。家庭という密室で夫婦や親子の間で交わされた言葉は、時に刃物のように突き刺さることも。里沙子はやがて自身の心に眠っていた混沌とした感情に惑わされていくのだった─。

 里沙子役を演じるのは、大河ドラマ「おんな城主 直虎」…

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【ダ・ヴィンチ2018年2月号】佐藤正午特集番外編

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嘘を本当に見せる――佐藤正午とはいかなる作家であるのか

編集I

『ジャンプ』(2000年刊)を読んで無性にお会いしたくなって佐世保にうかがって以来、ずっと追いかけてきた作家・佐藤正午さん。

 その後も新刊が出るたびに取材依頼をしたり、本誌のさまざまな企画でエッセイや短編の寄稿をお願いしたり、2001年からはWEBでエッセイの連載もしていただいたり……と編集者の特権を享受しまくっていたのですが、2006年の年末くらいに佐藤さんが心身ともに調子を崩されました。それは「多忙」が原因とうかがって、以降ご依頼ごとは控えていたのです……が、15年に山田風太郎賞受賞、昨年、直木賞も受賞されて、機は熟したとばかりに、佐藤正午大特集(30p)を組みました(再び編集者の特権享受)。

 山田風太郎賞受賞作でもあり、最長編でもある『鳩の撃退法』(通称ハトゲキ)がこの1月に文庫化ということもあり、本作を大プッシュしています。記事を作るにあたって、初めて賞の選評を拝見したのですが、選考委員の方々(奥泉光さん、京極夏彦さん、筒井康隆さん、夢枕獏さん)の激賞っぷり、四者四様の褒め表…

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国文学者・岩坪健先生が読み解く、角田光代訳『源氏物語』のまったく新しい魅力!

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『日本文学全集04 源氏物語 上』(角田光代:訳/河出書房新社)

 『対岸の彼女』『八日目の蝉』などこれまで数々のベストセラーを送りだしてきた直木賞作家・角田光代さん。その最新作『日本文学全集04 源氏物語 上』(角田光代:訳/河出書房新社)は、日本の古典を代表する『源氏物語』の現代語訳です。これまでにない読みやすさでツイッター上でも話題沸騰の“角田版『源氏』”とは、いったいどんな作品なのか? 従来の現代語訳とはどこが違うのか? 同志社大学文学部教授で『源氏物語』の注釈書などを研究対象にされている、岩坪健先生に教えていただきました。

――まず、角田版『源氏物語』を読まれてのご感想は?

岩坪健(以下、岩坪) 角田光代さんが現代語訳された『源氏物語』には、大きく3つの特徴があると思います。ひとつめは文章の順番を変えている箇所があること。代表的なのは「桐壺」の冒頭ですね。原文でいうと「いづれの御時にか、女御、更衣あまた候ひ給ひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めき給ふありけり」という部分です。

――有名な書き出しですね。古文の授業で習い…

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恋に生き、切なさに、嫉妬に、美しさに涙する―直木賞作家・角田光代による完全新訳『源氏物語』刊行スタート

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『源氏物語 上(池澤夏樹=個人編集 日本文学全集04)』(訳:角田光代/河出書房新社)

 2014年11月に第1巻『古事記』から刊行を開始した『池澤夏樹=個人編集 日本文学全集』(全30巻)の最後を飾る、作家・角田光代による新訳『源氏物語』(全3巻)。全集刊行開始から待ち望まれていた同作品の第1巻『源氏物語 上(池澤夏樹=個人編集 日本文学全集04)』が、2017年9月12日(火)に刊行される。  与謝野晶子、谷崎潤一郎、そして瀬戸内寂聴… 時代を代表する文豪たちが挑んできた超大作の現代語訳に取り組むのは、今もっとも人気と実力を兼ね備えた作家である角田。“長篇小説断ち”宣言をしてまで、日本文学最大の傑作の完全新訳に挑む。  角田訳『源氏物語』は敬語をほぼ廃し、今までの現代語訳ではすんなりと読み込めなかった細部まで読めるのが特徴。また生き生きとした会話が魅力で、これまでの現代語訳で挫折した人にもおススメできる。  2017年9月19日(火)には同書の刊行を記念したイベントも開催。角田本人の登壇が予定されているので、作品をより深く理解したいという人は…

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