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復讐

復讐

復讐

作家
タナダユキ
出版社
新潮社
発売日
2013-04-01
ISBN
9784103338314
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復讐 / 感想・レビュー

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ちょろこ

忘れられない作品の一冊。少年犯罪、加害者被害者家族、このテーマの作品は数あれどこれは間違いなく忘れられない作品の一つに君臨した。なぜなら被害者家族の抱える苦しみの毛色がダントツに違うから。双子の兄弟"裕也"を少年法に守られた少年によって殺められた"晃希"の心情が苦し過ぎる。たった五才から十年間も抱えていた苦しみ、飲み込み続けた秘密、つねることが唯一の贖罪のようで何度も涙は止まることを知らなかった。誰もの心情描写がラストまで心を痛いほど揺さぶり続ける。いつだって行き場のない心ほどつらく苦しいものはない。

2021/07/20

pino

戸畑っ子のタナダさんが描く戸畑はどんなだろう。殺人事件に巻き込まれた家族の苦悩がテーマなので、埃っぽい街の空気が垂れこめているように重い。舞子と晃希の視線が合うたびに走る緊迫感は中学校の教師と生徒の、それではなく、別々の殺人事件の加害者家族と被害者家族としてのものだ。後ろめたさや猜疑心からくる憎しみや苛立ちが互いを突き刺す。二人が事件をじっくりと語り合う場面はないが、こうした些細な描写にリアリティを感じる。様々な問題が浮き彫りにされあまりに辛い。戸畑祇園も街も丁寧に描かれストリートビューを見てるようです。

2014/10/10

紫 綺

罪を犯すということは、とても大変な事なんだな。被害者はもちろん、加害者も、その家族・・・引いては周りの人々まで夢にも思わない風評に悩まされる。薬丸さんの「友罪」を読んだ時も思った事だが、いつまでも終わらない地獄の無限ループのようだ。いずれにしても犯罪に縁のない人生を送りたいものだ。

2014/06/11

風眠

ヒメジョオンとハルジオン、どちらも見分けがつかないくらい、よく似た花。けれどふたつの花は違う。10年前のお祭りの日、そっくり過ぎて見分けがつかない双子の片割れが惨殺された。当時まだ5歳だった。それから時が過ぎ去り、事件のあった町に一人の教師が赴任してくる。その教師の兄は別事件の殺人犯だった。被害者家族と加害者家族、どちらも否応なく人生に苦悩を強いられてしまった人。殺害現場にヒメジョオンをたむけ続けるもう一方の双子、その花に込められた想いと真実。ヒメジョオンとハルジオン、違うということを自分が知っている。

2014/01/26

えりこんぐ🐤

被害者遺族のやり切れなさと、加害者家族の終わらない苦しみ。とても重いテーマでずっしりきました(>_<) 5歳の子供が自分のせいで..なんて思って欲しくないのに。。舞子と祐也が出会ったことで、祐也はほんの少しだけ救われたのだろうな。

2019/03/12

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