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図書室

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作家
岸政彦
出版社
新潮社
発売日
2019-06-27
ISBN
9784103507222
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岸政彦と又吉直樹が語った、表現することの裏側。照れを克服しながら、形式をとりもどしていった過程とは――満員御礼だったイベントをレポート!

 沖縄や生活史が専門の社会学者であり、初の小説『ビニール傘』で芥川賞&三島由紀夫賞の候補にも選ばれた岸政彦さん。芸人として活躍しながら、デビュー小説『火花』で芥川賞を受賞した又吉直樹さん。岸さんの新作『図書室』の刊行と、来年行定勲監督のもと映画化が決まった又吉さんの『劇場』文庫化を記念して、去る9月に神楽坂・AKOMEYA TOKYO in la kaguで開催されたトークイベントは、発売後即チケット完売という人気ぶりをみせた。

 当日、会場いっぱいに詰めかけたファンの前で繰り広げられたトーク、ふり返って主題となっていたのは「表現すること」の裏側。まずは岸さんが、『劇場』の感想とともに又吉さんの執筆手法について斬り込んでいく。

岸政彦さん(以下、岸)「主人公の永田は劇作家なんだけど、恋人の沙希を一回だけ自分の芝居に出した理由がとてもいい。いわく、複雑な感情を複雑なまま出している子だから」

又吉直樹さん(以下、又吉)「…

2019/11/10

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図書室 / 感想・レビュー

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旅するランナー

雑誌ダ・ヴィンチのプラチナ本 OF THE YEAR 2019。公民館の図書室で友達になった小学生男女が地球の滅亡話で勝手に盛り上がる微笑ましい表題作と他1編。大阪の文化・特質・風土、猫への溺愛ぶり、読書により形成されるもの...学術的分析と憧憬が合わさって、そこはかとないセンチメンタリズムが漂います。きっと読者は、子供の頃や学生の時の思い出の場所を訪ねたくなるでしょう。そして、年配の大阪人は懐しさに絡め取られることでしょう。大阪やな。うん、大阪や。

2020/02/09

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幼い頃妄想した人類滅亡は起こらなかった想い出。生まれた時から父親はおらず15歳で母を失った時も淡白でいた。最悪は起こらなかったということがここにはある。それは何というささやかな幸せなことだったことか。家庭の事情で友達とかかわるよりひっそり公民館で読書に夢中になる二人の出会。星の図鑑で太陽の寿命を知り、人類滅亡ごっこをしたあの小屋がまだあった。何となく付き合い別れた男も優しさしかった。今、40歳で独りに。待ち望んでいた捨て猫を見つけ、またささやかな幸せに喜びを感じる。公団の窓から外を眺めるシーンが好きだな。

2019/09/17

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表題作は10年暮らしたパートナーと別れ一人暮らしをする美穂。思い出すのは中学の時に亡くなった大好きな母と猫たちとの生活。おでんかカレーという食事と、ひとつの布団で皆と寝ていたこと、猫のお腹に顔を埋めたときの恍惚感。そして小学生の時に公民館の図書館で出会った少年。世界の終わりを語り合い、二人だけで生き残った時を考え缶詰めを買い河川敷の小屋での小さな冒険。懐かしさがこみ上げる。子供の頃の図書館の心地よさが、岸さんの文章と共に甦る。決して派手ではないが、心にしみてくる作品。

2020/09/16

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2020/08/18

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