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カゲロボ

カゲロボ

カゲロボ

作家
木皿泉
出版社
新潮社
発売日
2019-03-22
ISBN
9784103524311
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あらすじ

いつも、誰かに見られている……。最初は他愛のない都市伝説の筈だった。しかし、イジメに遭う中学生、周囲から認知症を疑われる老人、ホスピスに入った患者、殺人を犯そうとする中年女性など、人生の危機に面した彼らの前に、突然現れた「それ」が語ったことは。いま最注目の作家が描いた、ささやかな「罪」と「赦し」をめぐる傑作。

「カゲロボ」のおすすめレビュー

「今月のプラチナ本」は、木皿 泉『カゲロボ』

『カゲロボ』

●あらすじ● 「人間そっくりのロボットが、虐待やイジメがないか監視しているらしい」と、ひそかに囁かれる都市伝説、“カゲロボ”。それは、学校や病院や家庭など、さまざまなところに現れる─。“カゲロボ”だと噂される女子中学生Gにまつわる日常を描いた「はだ」や、映画出演のアルバイトを持ちかけられた老人が知らず知らずのうちに罪を犯してしまう「めぇ」など、全9話を収録。日常に潜むささやかな“罪”と“赦し”を描いた連作短編集。 きざら・いずみ●和泉務と妻鹿年季子の夫婦による脚本家。テレビドラマ作品『すいか』で向田邦子賞を受賞。その他の作品に『野ブタ。をプロデュース』『Q10』など。初の小説『昨夜のカレー、明日のパン』は山本周五郎賞候補にノミネート、2014年本屋大賞第2位。本書は『さざなみのよる』(2019年本屋大賞6位)につづく、小説第3作。

木皿 泉新潮社 1400円(税別) 写真=首藤幹夫

編集部寸評  

見つづけているのは、罰するためなのか 「バチが当たる」という表現がある。神か鬼か、何かが自分の言動を見ていて、悪いことをすると…

2019/5/7

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カゲロボ / 感想・レビュー

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ウッディ

いじめを監視する精巧なアンドロイドが存在する噂がたち、クラスで自殺の原因を作った女生徒はカゲロボの存在に怯える。星新一のショートショートを彷彿とさせるロボットをテーマにした短編集でした。離婚した母と暮らす娘が知った、父の元にももう一人の自分がいるという衝撃の事実を綴った「かお」が特に印象的でした。もしかすると自分がロボットかもしれない、ハズレを引いてしまったと訴える母の言葉が痛く、軽いタッチにも関わらず、近未来の闇を暗示するドヨーンとした読後感で、自分には合いませんでした。

2019/09/09

kou

どこかリアルで、どこか不思議な話が多く面白かった。実はカゲロボが周りに居るんじゃないかって気になってくる妙な説得感があった。自分的には「こえ」が一番印象に残った。「人が惨めなやつだと思っても、私がそう思わないかぎり傷つかない。傷つくのは、自分自身が惨めと思ったときだけ。自分を傷つけられるのは、自分だけ」って言葉は覚えておこうと思った。この作者の他の作品も読んでみたい!!

2019/06/16

いつでも母さん

9話からなる短編集。リンクしている話もあって、ちょっと胸がキュンとしたり鼻の奥がツンとして、クスッとしたりもする。『カゲロボ』この社会に、苦しい誰かのためにそれは必要だったりする。何がキッカケかはわからないことで誰かを貶めて、それに囚われる人生は辛いよね。人はそんなに強くは無い。が、「自分を傷つけられるのは自分だけ」と言い切る想いは今なら分かる。暗中模索で挙動不審な頃は確かにあった。「大丈夫だよ。ここにいるよ。」そう言ってやりたい相手はもういない・・かお・きずが私は好み。

2019/04/16

抹茶モナカ

短編小説集なんだけど、繋がりのある作品もあって、トータルのコンセプトがある風な作り。木皿泉さんの作品は、現実から浮遊するような作品の中に、ハッとする文章が織り込んであるのが特徴だと読んで来たけれど、純文学とは違うジャンルに個人的に位置付けていた。でも、本作は文学していると感じた。未来の『かもしれない』世界の小道具を駆使して、痛々しい人の心にタッチする。奥付けで確認すると、いろいろな雑誌に掲載された作品の集まりなのだけど、まとまりのある作品集の印象。作品全体がパッと光を放って、心を照らすような、そんな感じ。

2019/04/28

Makoto Yamamoto

これまで気も強く読ませてもらってきた木皿泉。今回の短編集は違っていて、なかなか入り込めず、そのまま終わってしまった感じだった。 9編の短編集が繋がっているようで、繋がっていないようで、よくわからない。 登場人物の一人一人は分かるのだが、消化不良の一冊になってしまった。

2019/05/21

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