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小林秀雄全集 (第12卷)

小林秀雄全集 (第12卷)

小林秀雄全集 (第12卷)

作家
小林秀雄
出版社
新潮社
発売日
2001-04-10
ISBN
9784106435324
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小林秀雄全集 (第12卷) / 感想・レビュー

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ジャズクラ本

○昭和34年から還暦を過ぎる昭和38年に至るまでの評論及び随筆で丸山真男の「日本の思想」と共に大学入試のネタ本として引っ張りだこだった時期がある。様々な切り口から物事を捉えており、こちらも同意したり首をひねったり解らなかったりと様々だが、前に新潮CDの講演を聞いてたことが事前予習の役割を果たしてくれて理解を深めるのに役立った。個人的には福沢諭吉の「痩我慢の説」論考が積極的に受け入れたい勝安房論で、何度も膝を叩いて首肯した。この一説だけでも読む価値のあるものだった。全編を通して小林秀雄節が冴え渡っています。

2020/06/25

双海(ふたみ)

改めて中江藤樹や荻生徂徠に興味を抱くようになったのは著者のおかげ。センター試験で著者の文章が出題されたときに、弟とこれが難解であるはずがないねと話したっけ。

2019/11/22

KAZOO

今年の大学入試センター試験の国語がかなり難しかった、ということで見てみましたら小林秀雄の文章が出題されていたんですね。我々のころは常連の出題作者で大学入試への対策ということで、小林秀雄の難しい文章(たとえば無常ということなど)を文学的興味からではなく読んでいました。ということで、比較的読みやすい考えるヒントが入っている全集の本巻を読みなおしました。旧仮名遣いで結構大変でしたが久しぶりに歯ごたえのある文章を堪能しました。

2013/02/07

SEX in 文学 by RIE

精神的秩序の深浅だけが、ヒューマニズムを測る事が出来る。一と口に、寛容な正常な精神と言ふが、これは容易な事ではない。何故かといふと、ヒューマニズムは、誰にでも解る認識や分析だけで成立するものではないからだ。個性的な味識や感受性が大きく関係する生きた教養のうちに涵養される他はないからである。

2012/01/22

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