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人生について (中公文庫 M 72)

人生について (中公文庫 M 72)

人生について (中公文庫 M 72)

作家
小林秀雄
出版社
中央公論新社
発売日
1978-06-10
ISBN
9784122005426
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人生について (中公文庫 M 72) / 感想・レビュー

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KAZOO

私は小林秀雄の全集を持っているのですが、「無常ということ」「考えるヒント」やこの本などは文庫で時たま読み返しています。この中では「私の人生観」「感想」が特に印象深く、とくに前者は講演録なのではなしことばなので理解しやすく感じています。時たま話がそれていくのは話題がどんどん発展していくからなのでしょう。講演録ですが内容はかなり詰まっている気がします。

2018/06/16

mm

小林秀雄を読むと自分が頭が良くなったような感じがする…とおっしゃる方がいらっしゃったので、頭が良くなる錯覚のご利益に預かろうかという邪心から。読みやすそうな短いやつをパラパラと。。「ゴッホ」。ドン・キホーテとムイシュキンとゴッホを一つの線でつないでいて、成る程と思ったけど、ドン・キホーテとムイシュキンは誰かが繋いでいたなぁ、江川さんだっけ?と記憶の欠落を感じて頭悪い感が勝つ。「菊池寛」地元作家なのに通俗小説書いただけと長年気に止めなかった自分の無明を恥じて、頭悪い感が勝つ。等々、敗北感感じつつ読んでます。

2019/07/31

のり

数篇の批評や講演などが収められています。小林秀雄でいきなりこれから読み始めるのはハードルが少し高いかもしれませんが、小林さんのエッセンスが詰まった、素晴らしい1冊です。なかでも僕のお気に入りは「私の人生観」です。小林秀雄といえば【批評】というジャンルになるが、ジャンル問わないほどに名文。自然や文化、宗教と話が多岐にわたり、その博識ぶりにも驚かされますが、それを繋げてゆく流れ方が本当に見事。頭で考える楽しみ、心にまざまざと伝わってくるよろこび、その両方が味わえます。

2014/09/18

中年サラリーマン

小林秀雄の人生についてという本。元々このタイトルに引かれて購入したのであるが、むしろ中原中也の思いでという短い文章の方がが印象にのこった。かつて一人の女性を巡って三角関係になった二人。後年あんなに筆まめだった男が日記でこのことに一切ふれてなく僕のことをただ「口惜しい男」とだけ書いていると小林は書いている。それだけ互いを深くしる二人だけに小林の中原に対する文章は心にくるものがあり中原の詩を読んでみようかなと思った。

2012/01/31

shiaruvy

★3.5 関連:[中原中也・中井英夫] 「考えるヒント」にも同じ文章があるが、この編集順で読むと、また別の味わいがあり楽しい。 「私の人生観」「感想」は要再読に値する。

2011/10/25

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