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小説の誕生 (中公文庫 ほ 12-13)

小説の誕生 (中公文庫 ほ 12-13)

小説の誕生 (中公文庫 ほ 12-13)

作家
保坂和志
出版社
中央公論新社
発売日
2011-08-23
ISBN
9784122055223
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小説の誕生 (中公文庫 ほ 12-13) / 感想・レビュー

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i-miya

2011.10.18 (カバー) 「小説論」というのは思考の本質において、評論でなく、小説なのだ。小説的思考とは?小説を生成する瞬間、とは?小説的に世界を考えると?(保坂和志) 1956、山梨生まれ、早稲田大学政経学部卒。1993、『草の上の昼食』野間文芸新人賞。(引用) M.メルロ=ポンティ『見えるものと見えないもの』(滝浦静雄・木田元訳、みすず書房)(あとがき) 『寓話』個人出版について述べたい。大島弓子『F式蘭丸』(2006.08) (初出)『新潮』(2005.03-12.2006.02.03、05

2011/10/18

山がち

真ん中くらいから、徐々に小説論というよりも本当に小説という感じがしてきて戸惑うとともに、むしろそれが楽しくなってくる。結局のところこの保坂さんの小説論とは、小説とは何であるかを語ることではなく、読者に小説を受け入れる準備をさせ小説を作り上げていくところを経験させていくものではないのだろうか。実際問題、保坂さんの考える小説像は、言葉で論理的に伝えきれるものなんではなく、小説論の言葉をもとに読者が自ら練り上げていくことでしか知ることのできないように思える。そして、その行為が読者を小説へと導いていくのであろう。

2012/08/29

水原由紀/Yuki Mizuhara

10年ぶりくらいに読んだ。そのとき読んだであろうここで話されていたことはぜんぜん覚えていないのだが、話されていた作品をいくつか読んだことは覚えていて、そうだった。

2022/07/01

ダイチ

読破するのに2ヶ月はかかった。とにかく読み進めにくい本だった。小説とは何かについて、著者の思考をトレースする形を取っているから、理解に落ちるまでやたら時間がかかる。結局答えは出てないのかなあ。自分の理解力が足りないのかも。それとも問い続けることが小説なのだろうか。引用文がやたら多くてとにかく読みたい本が増える一冊でした。それだけでも価値があります。

2015/12/03

NагΑ Насy

ラカンのいう現実界にふれる体験こそが、リアリティで、それを言語で再現することは不可能だからこそ、詩や演劇や小説は書かれ続けるのだ、というようなことがかいてあって、現実界に触れる体験にであえるようなそんなことは、どうしたらいいんだろう。ということはまだまだわからない。そういうふうに考えれば、今ふつうに生きている日常は、基本的には、現実というよりは事実の積み重ねでしかなくて、それは、影、あるいはイリュージョンでしかない。今、自分が感覚によって知覚している、この事実的な世界はまやかしでしかないのではないか?

2012/06/29

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