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掌の読書会-柚木麻子と読む 林芙美子 (中公文庫 は 54-5)

掌の読書会-柚木麻子と読む 林芙美子 (中公文庫 は 54-5)

掌の読書会-柚木麻子と読む 林芙美子 (中公文庫 は 54-5)

作家
林芙美子
柚木麻子
出版社
中央公論新社
発売日
2023-05-25
ISBN
9784122073678
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掌の読書会-柚木麻子と読む 林芙美子 (中公文庫 は 54-5) / 感想・レビュー

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読書は人生を明るく照らす灯り

難しかった。情景が描きにくくて。もっと本を読んでからチャレンジしたい

2023/12/19

GELC

放浪記以外の著作も見たくなり手に取ったが、普段、短編を読む機会があまり無い方なので新鮮な気持ちで楽しく読めた。微妙な男女関係を描いた作品が多くてモヤモヤ・ハラハラさせられるけれど、寿司が拝金主義や女性蔑視の社会に一石を投じた内容で清々しくて好き。退屈な霜も、ちょっとメンヘラな女性と作家に代表される社会の風潮との噛み合わなさがおもしろい。私立女学校は、自分の母校が舞台で、今も現存するピアノ等も登場して、個人的には感情移入しやすくて興味深く読めた。次は、浮雲や晩菊等の晩年の代表作に挑戦してみたい。

2023/07/31

nonicchi

林芙美子は折に触れ読み返す作家の一人。「浮雲」等の代表作や随筆集はまだ手に入りやすいですが、短編となると全集に手を出さなければなかなか読む機会がなく、「100分de名著」で「放浪記」を新しい視点で生き生きとご紹介された柚木さんセレクトならば面白いはず、と思い拝読。昭和10年前後から戦後にかけての時代の空気がひしひし感じられるものや、それでも屈することなく、生きていこうとする女性たちが多く登場し、毀誉褒貶あれど、ずっと市井の名もなき女性たちの味方であろうとした作家だったのだと今でも励まされる思いです。

2023/08/13

EKKO

「100分de名著」 がとても面白かったので柚木麻子さんがセレクトした短編集を。 圧倒的に個性的な文章。そして柚木さんがいかにも好みそうなシスターフッドなテイスト。母親と娘の絆の物語もあり、これは番組でも説明があったように林芙美子さんの作風でもあるらしい。 女性の人権がまだまだ認められず、ましてや女性が作家として生きていくことに困難が多かった時代、貧困、そして戦争、終戦。激動の時代を女性たちがどんなふうに逞しく生き抜いてきたか、その答えのいくつかを見つけることができました。とても面白かったです。

2023/08/07

kankoto

柚木さん選「私の林芙美子」短篇じっくりと堪能。私が林芙美子を読んだのはやはり何かのアンソロジーに入っていた「骨」だったかと…「骨」はずっしりと私の身に応えた。あまりに残酷で悲惨な物語の世界けれど物凄く惹きつけられた。 今回のこの作品集でも、やはりズキっと胸が痛くなるような部分があってしかし物語を生きる女達の生き様に惹きつけられる部分があって、力強さを感じる。 だからやはり林芙美子が好きなんだよなとつくづく思う。初めて読む作品が多くて、どの話もめちゃくちゃ良いんだよなあ。「鳩」とか、「浮き沈み」とか。

2023/09/19

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