旅の予習・復習に最適! 本で旅気分を味わう5冊をセレクト
旅に出かけたくて出かけたくてたまらない。そんな気持ちを抑えられずに、旅の計画を着々と進めている人もいれば、旅に出かけたい気持ちはあるけれど、今はちょっと難しそう…という人もいることだろう。旅に行く予定の人も、今は行けないという人も、どんな人も楽しむことができるのが、小説やエッセイ。本稿では、旅行に行きたくなる小説・エッセイを5つご紹介する。旅の予習や復習に、まずは本で旅気分に浸ってみてほしい。
最終更新 : 2018-06-08
1969年、東京都生まれ。2002年に『青空の卵』でデビューし、ミステリージャンルを中心に活躍。10年に刊行された『和菓子のアン』はデパ地下を舞台にした〈和菓子ミステリー〉で、16年には続編となる『アンと青春』が刊行。シリーズ累計56万部の大人気シリーズ。
旅に出かけたくて出かけたくてたまらない。そんな気持ちを抑えられずに、旅の計画を着々と進めている人もいれば、旅に出かけたい気持ちはあるけれど、今はちょっと難しそう…という人もいることだろう。旅に行く予定の人も、今は行けないという人も、どんな人も楽しむことができるのが、小説やエッセイ。本稿では、旅行に行きたくなる小説・エッセイを5つご紹介する。旅の予習や復習に、まずは本で旅気分に浸ってみてほしい。
『アンと青春』(坂木司/光文社)
50万部突破のベストセラー『和菓子のアン』。その続編となる『アンと青春』(ともに坂木司/光文社)が刊行された。
『和菓子のアン』といえば、デパ地下にある和菓子店「みつ屋」を舞台に、アルバイト店員・梅本杏子(=アン)の奮闘を描いたほっこり系日常ミステリーのヒット作。2010年の刊行以来、読者の心をとらえてきた名作の6年ぶりの続編刊行とあって、大きな話題となることは間違いないだろう。
みつ屋でアルバイトを初めて1年近く経ったある春の休日。母親とデパートの催事場に出かけたアンは、出展していた金沢和菓子の店に立ち寄った。そこに立っていた若い男性店員は、いかにも接客に慣れていない様子。売り物のお菓子に小麦粉が入っているか、という質問にも満足に答えられない。腹を立てたお客は、こう言い残して去ってゆく。 「ったく、いつまでこんな飴細工の鳥を置いておくつもりなんだか」。 聞いていたアンは疑問に思うのだった。「飴細工の鳥」ってどういう意味だろう? 出勤したアンは、さっそく店長や同僚の立花に尋ねてみる。
謎めいた言い回しをめぐって展開する…
『花とゆめ文系少女』(白泉社)
花とゆめから小説のコミカライズ作品で構成された新しい増刊『花とゆめ文系少女』(白泉社)が2013年12月20日に創刊される。
同誌は小説のコミカライズ作品で構成されたコミック誌。文学作品からライトノベルまで幅広いジャンルをカバーしている。人気作家・有川浩の『植物図鑑』(幻冬舎)を巻頭カラーで掲載するほか、2013年本屋大賞にノミネートされた川村元気『世界から猫が消えたなら』(マガジンハウス)、坂木司『和菓子のアン』(光文社)がそれぞれカラーでコミカライズされている。
花とゆめのファンの方はもちろん、文学好きの方にもぜひ手にとってほしい一冊だ。
●掲載ラインナップ 「植物図鑑」 有川浩(幻冬舎) 漫画:堤翔 「世界から猫が消えたなら」 川村元気(マガジンハウス) 漫画:雪野下ろせ 「和菓子のアン」 坂木司(光文社刊) 漫画:猪狩そよ子 「タイニー・タイニー・ハッピー」 飛鳥井千砂(KADOKAWA 角川書店) 漫画:空あすか 「龍ヶ嬢七々々の埋蔵金」 鳳乃一真 キャラクター原案:赤りんご(KADOKAWA エン…
ヤンキー上がりの元ホストのヤマトと、見事な家事能力を持つしっかり者の小学生・進。でこぼこ父子が初めて一緒に過ごす冬は、幸せも楽しさも一杯!!になるはずだったが……。じれったくて、微笑ましい親子愛を温かく描く『ワーキング・ホリデー』の続編。新展開も!
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