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あいにくあんたのためじゃない

あいにくあんたのためじゃない

あいにくあんたのためじゃない

作家
柚木麻子
出版社
新潮社
発売日
2024-03-21
ISBN
9784103355335
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作家・柚木麻子がガチでラーメンを作ると、頑固店主に変貌してしまった? その結果、辿り着いた新たな視点とは?〈インタビュー〉

柚木麻子さんの最新作『あいにくあんたのためじゃない』は、他人から一方的にレッテルを貼られ、理不尽な思いをさせられる現実に反逆し、「自分」をとりもどす人たちを描いた短篇集。「女人禁制」の食べ物・ラーメンを描くため、スープや麺まで手作りし、こだわりの頑固店主に変貌してしまった柚木さんが得た新たな視点とは? コロナ禍を通じて得た体感とは。小説と同じくらいパワフルな、柚木さんの創作の源についてうかがいました!

――本書の初めに収録されている「めんや 批評家おことわり」は、SNSで炎上して仕事が激減したラーメン評論家・佐橋が、謝罪し、かつて出禁となった人気ラーメン店を再訪するというお話です。

柚木麻子(以下、柚木):雑誌『エトセトラ』の「NO MORE 女人禁制!」特集に寄せて書いた小説です。女人禁制の歴史をひもときながら、女性を排斥する文化の背景を探るというまじめな特集だったんですが、なぜか私は「食べ物ネタで」と指定された。どうしようかなと考えていたときに、ふと、ラーメンって男性のものであるというイメージが強いなと思ったんですよね。当時、ラーメン評論家の言動…

2024/4/10

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あいにくあんたのためじゃない / 感想・レビュー

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いつでも母さん

私には久しぶりの柚木さん。短編6話。思ってたのと違う~でもまあタイトルはまんまか!(汗)1話目の『評論家おことわり』思うところはあるのでフムフムと進んだら、あららそっち?な感じ。『商店街マダムショップは何故潰れないのか?』田舎の我が町にも微妙なお店(マダム御用達)があり想像して読んだ。好みは『トリアージ2020』だった。帯には『強炭酸エナドリ短篇集。』とある。確かに炭酸強めだった・・

2024/04/17

さてさて

“差別、偏見、思い込み ー 他人に貼られたラベルはもういらない、自分で自分を取り返せ!!” 本の帯に記されたそんな言葉にどこか力づけられもするこの作品。そこには”手詰まり”な状況に置かれた主人公たちが前に進むための行動を起こしていく先の物語がコロナ禍に書かれた六つの短編の中に描かれていました。柚木麻子さんならではの圧倒的な推進力でぐいぐい読ませるこの作品。”強炭酸”すぎる物語が故に、読む人と読む時期を選ぶであろうこの作品。ぐいぐい読ませる柚木さんの圧倒的なパワーを改めて再認識させられた、そんな作品でした。

2024/03/24

itica

SNSで誰でも手軽に発信できるからこそ起きるトラブル。コロナで変わってしまった生活。けれど時代は変わっても守らなければいけないことはある。他人のふんどしで相撲を取っちゃいけないってこと。閲覧数を増やすためなら人を傷つけても何とも思わない奴は恥を知れ!と、読みながら怒り再燃。「トリアージ2020」「パティオ8」が好き。

2024/04/03

mint☆

パンチの効いた6つの短編集。共感しながら読んでいたら想像とは違うところへ着地する。前半と後半で視点が変わり立場によってそれぞれの思惑がみえて面白い。こういうタイトルは結構好き。#NetGalleyJP

2024/04/04

花ママ

6編からなる短編集。短編ながら、中味濃かった。うぬぼれた者を鋭く切り捨てたり、落ち目の元アイドルが何とか生き抜こうとするさまや、悪阻に苦しむコロナ禍の妊婦に手を差し伸べる人など、世の中多種多様な人たちがいるんだなぁと 妙に感心してしまった。♯Net Galley

2024/04/02

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