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誓願 (ハヤカワepi文庫 ア 1-4 epi110)

誓願 (ハヤカワepi文庫 ア 1-4 epi110)

誓願 (ハヤカワepi文庫 ア 1-4 epi110)

作家
マーガレット・アトウッド
鴻巣友季子
出版社
早川書房
発売日
2023-09-05
ISBN
9784151201103
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誓願 (ハヤカワepi文庫 ア 1-4 epi110) / 感想・レビュー

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Shun

ディストピア小説「侍女の物語」から15年後の物語。前作の細部の記憶は曖昧だが本作導入部からのストーリーへの没入感は素晴らしかった。それは独裁国家ギレアデの崩壊を望むとある人物の手稿から始まる。追々この人物の身上は明かされていくが、この資料からすると書き手は国家転覆に尽力した高位の人物でありギレアデの闇を世に暴かんとする勇気ある女性のようだ。徹底した尊厳の剥奪により名ばかりの女性の幸福を謳ったギレアデの統治はまさに女性の力によって変わろうとしていくのだった。前作よりもこの国家の詳細が明らかになる重要な作品。

2023/10/15

かふ

『侍女の物語』を世に出して、その続編を望む声が多かったのにも関わらずすぐに書けなかったのは、現実世界のほうが遥かにディストピアに成って行ったからだという。それでも続編を望む声は多く、一応の決着は付けたと感じなのだろう。前半の暗澹たる描写は読んでいて楽しいものではなかった。特に男性はそう感じるだろうと思う。それとイスラム社会の女性蔑視とか似たような事件が未だ解決されてはいない。日本でも大物芸能人?の女性接待事件とか、近いニュースが正月から飛び交っている。今『源氏物語』を読み直しているがそういう伝統は日本にも

2024/01/13

てっちゃん

女性3人の視点で描かれ、なかなかスリリングな展開。『侍女の物語』の続編だが、期待を裏切らない作品になっている。アメリカでトランプ大統領が再選されると、こうしたディストピア小説が再び脚光を浴びるのかな?

2023/11/06

本の虫子

侍女の物語の続編。戦いの全貌が見えてくる。侍女が子供を産むための道具となった絶望的な世界でも、シスターフッドの灯は消えていなかった。女が教養を身につけるかどうか、共に闘うかどうか。それによって社会の構造はこんなに変わるのね。

2023/12/04

たつや

「侍女の物語」からの連続読み。前作から十五年後が舞台で、リディア、アグネス、デイジーの3人の視点で描かれている。絶望せず、諦めずに、前進する女性に明るい未来を感じずにはいられない。北朝鮮、イスラエルの人々の事も現実問題として、考えた。

2023/10/27

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