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望郷

望郷

望郷

作家
湊かなえ
出版社
文藝春秋
発売日
2013-01-30
ISBN
9784163819006
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望郷 / 感想・レビュー

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ミカママ

これまでの湊さんの作品は、正直、好み:好みじゃないの割合が4:6くらい(´・_・`)だったんですが、これはかなり好き。どの短編も人が亡くなったり、殺されてたり、いじめにあったりしてるんだけど、どれも後味よろしい。「いじめ」に関しては、呼び方を変えるべき、に激しく同意します。湊さんて、作家になる前は教員だったんでした?教育現場に見識が深いなぁと感じました。イヤミスダメな人にも、これはオススメできます。

2015/10/12

ダイ@2019.11.2~一時休止

島が舞台の短編集。みかんの花・雲の糸なんかがイイ。

2013/08/21

ゆこ

湊作品にしては割りとあっさり目の短編小説(全然ドロドロしていない訳ではない)。個人的に驚いたのは、学校という独特の雰囲気と保護者のリアリティーが絶妙ということ。私自身が教諭をしているので「うん、うん、わかるー!!」すごく共感できた(笑)最後にひとつにまとまるのかな、と思っていたが繋がらなかった。残念。湊作品の短編小説は連作の方が本作好き。本作ではホロリとする場面あり、ブラックユーモアもあり(笑)いつもの湊節もあるにはあるけど。今までとは少し違う印象を受けた。まさか路線変更?!……そんなわけないか(笑)

2014/03/30

風眠

瀬戸内海に浮かぶ「白綱島」を舞台にした連作短編集。せまい島の中での人間関係の濃密さ(良くも悪くも)、そして息苦しさ。そんな微妙な空気感が手に取るように伝わってくる文章が素晴らしい。湊かなえ女史といえば、『告白』のようなインタビュー形式、または視点が変わっていく構成というイメージがあったが、この『望郷』のように、同じ島内という共通点でつながっている短篇も好きだなと思う。大量殺人があるわけではないけれど、複雑な人間関係が描かれているヒューマンドラマ。

2013/07/13

hiro

瀬戸内海の架空の島「白綱島」を舞台にした6編の短編集。いつもの湊作品のように、いじめや悪意は変わらないが、最後は希望が見える終わり方の白湊作品。『往復書簡』、『サファイア』とこの作品の短編集、アンソロジーの『Story Seller 3』の短編「楽園」と、長編と比較して短編は、白湊色が強い傾向にあると思う。海の星:日本推理作家協会賞短編部門受賞作だけあって、うまく騙され、最後のどんでん返しに驚いた。光の航路:最後の作品はいつもの黒湊かと思ったが、主人公の教師のいじめに対する姿勢が変わるラストは良かった。

2013/06/05

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