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愛の宿

愛の宿

愛の宿

作家
花房観音
出版社
文藝春秋
発売日
2016-04-16
ISBN
9784163904368
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ジャンル

愛の宿 / 感想・レビュー

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ミカママ

【読メエロ部】正直、ラスト表題作の異質さにイラっとしながら読了。んで改めて帯を読み返して「ああ、そうだったんか!」と気づいた間抜けな私。花房さんの恋愛観、読めば読むほど好きになる。私もよく「恋愛体質」と褒められるが(え、褒めてたんじゃないの?笑)、ここまでの情念・情欲を、死ぬまでに経験できるのだろうか。

2016/08/31

おしゃべりメガネ

花房観音ワールドが絶好調な作品です。官能をベースにしながらも、ミステリーな雰囲気を保ちつつ、静かに流れていく連作集です。とある事情でラブホテルに足止めをくうことになった数組の‘客’たち。その事情は様々でどこにもありふれていそうな話ですが、そのありふれている感じが妙にリアリティがあり、読む側をしっかりと惹きつけます。不倫、出会い系、別れた恋人、初体験などそれぞれのシチュエーションをとおし、愛と自己の再生がし綴られています。作品全体を通して、儚くも独特な色気があり、そこが花房さんの上品な世界観を支えています。

2016/05/27

starbro

花房観音は新作中心に読んでいる作家です。本作は愛の宿(ラブホ)を舞台にした連作短編集です。著者にしては官能度は低いですが、男女の機微を上手く描いています。オススメは女性の性の炎と母娘を綴った【母の宿】です。個人的には、愛の宿を訪れた経験がありませんが、一度体験した方が宜しいでしょうか?それにしても愛の宿で足止めをくらったら、少なからずパニックになるんでしょうネ(笑)【読メエロ部】

2016/05/24

青蓮

ラブホテルを舞台にした連作短編集。不倫、援助交際、初体験、別れた元恋人と過ごす一夜ーー特異な場所で繰り広げられる人間模様。読んでいると何だかラブホテルが不思議な場所に思えてくる。「母の宿」と「愛の宿」が印象的。

2017/03/22

じいじ

 路地裏のラブホテルで女の死体発見―。「もし、あの夜、あのホテルに泊まらなければ…」の書き出しで始まる6篇のミステリー仕立ての物語。男と女の人間模様が、理屈抜きで面白いです。思わぬことで足止めされた男と女。不倫、別れた恋人、出会い系…カップルは様々。予期せぬトラブルで、男女の本性が赤裸々に露呈する心うちの描写がよく描けています。個人的には、ホテルの女経営者の話。娘を捨てて男に走った過去への懺悔、女の逞しさが丁寧に綴られた【母の宿】好きです。それにしても、男の本音を実によく捉えているのには脱帽しました。

2016/05/09

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