KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

メイキング・オブ・勉強の哲学

メイキング・オブ・勉強の哲学

メイキング・オブ・勉強の哲学

作家
千葉雅也
出版社
文藝春秋
発売日
2018-01-26
ISBN
9784163907871
amazonで購入する

メイキング・オブ・勉強の哲学 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

けんとまん1007

思考を整理するツールの使い方と、その間の整理されていく思考が面白く読める。自分が、何かを表現する時のことを思いながらページをめくった。途中で浮かぶ言葉や文章がきっかけで、ロジックが変わること、主張が変わることもある。一旦出来たことを、壊して再構築することの楽しさでもある。

2023/04/25

シッダ@涅槃

思考を整理するときのアナログ・ノート(A4の紙の大学ノート)の走り書きがある意味学者らしくエレガントだ。自分も思考メモやったことがあるが、50ページほど溜まったものは“狂人のメモ”であった。。これでは発狂が疑われかねないと捨てました。情けない(´・ω・`)

2018/03/17

ころこ

著者が自ら言及しているように、「勉強の哲学」は擬態されています。多くの読者がそれに気づかず読んでいるわけですが、ふたたび読み直す上で発見した、後記のような存在が本書です。その上で、これから「勉強の哲学」を再読するにあたり、テーマにしたいのは以下の3つです。①勉強するとは何かに詳しくなり、詳しくなったことを加味した言動は周囲からキモく思われる。勉強の権威のためノリが悪い程度で済んでいるが、勉強の成果は関係ないひとからみればまさにオタク趣味といえます。オタクをテーマとした本といえば「動物化するポストモダン」で

2018/02/05

冬佳彰

『勉強の哲学』自体は、ざざっと見て、「うーん、今は読まなくて良いな」(失礼)とスルーし、その『勉強の哲学』を書くに至った経緯や、方法論を記した本書を読んだ。この著者に関しては、俺は『動きすぎてはいけない: ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』とか読んだが、どーもピンと来ず、ロジックを組み立てる方法論のほうに興味があるんだよな。本書に含まれた、アウトライナーを使って自分で自分に突っ込みつつ思考を重ねる方法(アウトライナーである必然がちょっと分かりにくい)とか、手描きでの思考拡散の方法とかは面白かった。(続く)

2023/04/26

またの名

カードゲームのように概念を収集し、それに飽き足らず自分でオリジナルカードを作った幼少期を反復して概念を創造したい欲望が出てきたと語る哲学者。「死とは」「生きるとは」等の如何にも哲学らしい疑問に駆動されてなければダメとの価値観には耐え難い自己啓発的軽さながら、実用的にも使えるしハイデガーの向こうを張るドゥルーズ・ラカン的(反)実存主義にもなってる自著を、語り直す。個々の専門に閉じない独自のメタゲームの話は、領域横断時代の学問観。ヘーゲル的かつヘーゲル的じゃないという評価が確かに著者の仕事を言い当てている。

2018/07/04

感想・レビューをもっと見る