KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

うつ病九段

うつ病九段

うつ病九段

作家
先崎学
河井克夫
出版社
文藝春秋
発売日
2020-04-24
ISBN
9784163912004
amazonで購入する Kindle版を購入する

うつ病九段 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

キク

「三月のライオン」の監修をしている先崎が自らのうつ病について語ったエッセイ。羽生善治と先崎学が、文章の上手いニ大棋士だと思っている。漫画化された方を読んだけど読みやすかった。普通はうつ病の時の自分を、こんなに冷静に文章化できない。うつ病とはどういうことなのか、すごく伝わってくる。「狂気の淵まで潜る必要がある(by羽生善治)」棋士の中でも特に筆達者の先崎だから、これを書けたんだと思う。「The Show Must Go On」棋士だけど、棋士だから、将棋の力で切り抜ける。そう語る先崎の棋士の矜恃がカッコいい

2023/06/25

りんご

これ、最初の辺を無料で読んで気になってました。図書館で遭遇、ありがたや。動けない、決められない、考えられない、眠れない症状が生々しく描かれています。「毎日何十回も電車に飛び込むイメージが頭の中を駆け巡っている」病気ですね、死に吸い込まれてしまう病気。日内変動があり、そして完全寛解ってのはまずないです。そういうもの。辛いですね。誰でもなりうる。

2022/06/18

りらこ

週刊文春の連載や、3月のライオンのコラムなどで、自分を客観視しながら時に鋭く、面白い文章を書く方だなぁと思っていたら、鬱で入院されていたとは。心が疲れていく様子、とはいっても本人的には急にガンと来たようだけど、希死念慮の高まり、そこから入院、退院。毎日のしんどい様子と振り幅の大きな回復の様子。しんどかっただろうな。医師のお兄さんの存在が大きい。ここまでリアルに書いてあってこちらは漫画だけれど、本のほうも読みたくなる。お兄さんの言葉、うつは脳の病気、というのが沁みる。

2021/09/26

akihiko810/アカウント移行中

うつ病になった将棋棋士の、闘病&入院記のコミカライズ。原作既読。印象度A  原作は既読だが、コミカライズを改めて読んだ。父もかつて鬱で入院し、私も鬱じゃないが精神病院に3か月ほど入院したので、精神病院にはなじみがある。プロ棋士という頭を使う職業なのに、何も考えられなくなるのは辛いよな。回復期にたくさん散歩して回復させたそうで、父も退院後臥せってばかりだったので、毎日無理やり散歩に連れ出して一緒歩いたのを思い出した

2021/07/03

ネギっ子gen

やったね。コミカライズまでしちゃって! 帯は西原理恵子が「頑張らないで、先ちゃん!」と。コミックにすることで、うつ病の辛さを理解する方が増えると思うので、良い企画だと思った。が、もう少し彩りというかオマケがあったら嬉しいなぁとね。例えばさ、西原の漫画とか……帯に「うつヌケ」とあるし田仲圭一の推薦漫画とかでも。最後の、原稿用紙に書かれた先ちゃんの文章も、これを使うのじゃなく、なぜ、コミカライズしたのか、を先ちゃん流の諧謔味溢れた文章であれば、愉しめたのに……。『うつ病9段』続編執筆中!乞うご期待!とか、さ。

2020/11/07

感想・レビューをもっと見る