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うまいダッツ

うまいダッツ

うまいダッツ

作家
坂木司
出版社
文藝春秋
発売日
2024-03-08
ISBN
9784163918136
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「うまいダッツ」のおすすめレビュー

「和菓子のアン」シリーズ著者の最新作!ただおやつを食べるだけのゆる部活「おやつ部」を舞台にした日常ミステリー

『うまいダッツ』(坂木司/文藝春秋)

「何となく口寂しいから」とスナックを口に放り込むように、何となく物語で心を満たしたい時がある。それもサクッと読みやすく、甘酸っぱさやほろ苦さまで、いろんな味わいを感じられる本がいい。そんな気分にピッタリなのが『うまいダッツ』(坂木司/文藝春秋)。累計100万部突破の「和菓子のアン」シリーズで知られる、坂木司氏による“おやつ”ミステリー小説だ。

 舞台は、とある高校の「おやつ部」。「おやつ部」とは何か。それは、「すべきことはなにも決まっていない」「ただ、おやつを食べるだけ」というゆるーい部活だ。正式にはこの部活は、「喫茶部」なのだが、主人公のアラタをはじめ、男女ふたりずつの喫茶部1年生は、ジャンクなスナック菓子が大好き。先輩たちは、昭和レトロな喫茶店を巡ったり、コーヒーを研究したりしているが、4人の活動はそれぞれが好きなお菓子を分け合うくらいのため「おやつ部」と呼ばれているのだ。そんなある日、「おやつ部」の面々は不思議な噂を耳にする。「うまい棒一本で、世界の秘密がわかるらしい」。何でも、ホームレスっぽい見た目のと…

2024/3/8

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うまいダッツ / 感想・レビュー

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いつでも母さん

モヤモヤしてざわざわしてた気持ちが凪いだ。連作5話。もっともっと読みたい読後感。1話目タイトル作のダッツって何?の私(汗)ゆるゆる部活『喫茶部』(別名おやつ部)の1年生4人の一年間4人が4人ともナイスキャラ。ただ面白愉しいだけじゃなく、自分を省みることも多々あった。馴染みのお菓子が沢山出てきて駄菓子も懐かしい。こんな部があったら私も入っていたかも・・後輩もナイスキャラの3人でまた読めるといいなぁ。

2024/03/26

ゆみねこ

喫茶部に入部した4人の高校生。実態はおやつを持ち寄りダラダラと食べる「おやつ部」。アラタ・コウ・セラ・タキタが手軽に手に入るお菓子を食べながら日常の謎を解く。うまい棒、チロルチョコ、バカウケ、ブルボンのプチシリーズやホワイトロリータ、森永マリーなど知っているお菓子が登場し、高校生の会話なども含めて楽しく読めた。

2024/03/26

itica

おやつ部(一応、駄菓子研究の名目)の高校生4人が繰り広げる青春+少々の日常ミステリ。駄菓子やスナックなどコンビニやスーパーで手に入る身近なお菓子がたくさん登場する(とにかくお菓子を食べてるシーンが多い)。個性的な4人なのに上手い具合に馴染んで雰囲気も良し。坂木さんらしい作品と言えるかな。

2024/03/21

pohcho

高校の喫茶部に所属する4人の同級生。ジャンクなおやつを食べることが部活動になっているため、周囲からは「おやつ部」と呼ばれている。鉄道オタク、アニメ声優好き、オカルトマニアなどそれぞれに個性的な男女4人が、集まっておやつを食べておしゃべりしながら日常の謎を解く連作短編集。お祖母ちゃんの家に行く話、後輩が入ってくる話が面白かった。高校生というよりは中学生のような4人組が可愛くてほのぼのと楽しく読了。久しぶりにマリーが食べたくなった。

2024/04/08

よこたん

“あっさりして軽くて自然な味だから、バリバリ食べれて「あれもうないの?」ってなる。パンチはないけど、じわじわうまいから「もうちょっと食べたいな」ってなる” 個性がきつすぎても、おいしすぎても、長く愛される味とはならないお菓子。この本もまた程よい甘辛さ、というよりやや薄味で、いくらでも胃袋に収まっていく感じだった。ロングセラーのお馴染みのお菓子ネタが盛り込まれていて、お?っと楽しい。「おやつ部」の高校生が解き明かすほんのりした謎。ちょっとしたほろ苦さも味のうちか。ホワイトロリータの商品名の由来は驚きだった。

2024/04/21

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