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千年鬼

千年鬼

千年鬼

作家
西條奈加
出版社
徳間書店
発売日
2012-06-14
ISBN
9784198634155
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千年鬼 / 感想・レビュー

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アヤ姉

希うこと。良い方にも悪い方にも傾くその力。千年間「鬼の芽」を宿した人との出会いを繰り返した小鬼の希い。純粋でひたむきな想いは天の理に生きる天女の心まで動かした。「たったそれっぽっちか」と黒鬼に言われようが出来る限りの範囲でご褒美をあげる場面は、ぎゅっと切ない。知恵ってホントは希う力を上手く使うためのもの。忘れの呪文や隻腕の鬼を作り出したように。人は過去に囚われがちだけど大切なのは、これから。硲でキラキラした小鬼の欠片を見つける民のように、表紙の小鬼のように未来をみる。「希望」があれば出来ると思えるから。

2015/08/26

ナイスネイチャ

連作短編集。瞬読でした。切ない気持ちが残る読後感。無垢な子供民と子鬼がまた切ない・・。天女さんが逆に鬼に思えました。装丁も今見ると切ないなぁ(T_T)

2015/09/23

文庫フリーク@灯れ松明の火

LOVEだねぇ【注:東京バンドワゴンの我南人が憑依中】無垢なまま犯してしまった自らの大罪に、鬼にならざるを得なかった民は切ないねぇ。鬼の芽を宿したまま千年生死を繰り返す民が、再び人鬼にならないよう、命を削って防ぐ小鬼はさぁ、傷ついた民の魂を癒す、LOVEという名の黄白膏なんだねぇ。ボクが好きなのは「隻腕の鬼」幼友達に斧で斬り落とさせた右腕。幼子や年寄りの命を護るため、人のまま鬼になった駒三は真のロックンローラーだと思うんだぁ。LOVEは熱いんだねぇ。「小鬼と民」で鬼の芽の千年輪廻の事情が分かっちゃうと→

2013/08/20

エンブレムT

恨み辛みを糧とする 人に宿りし鬼の芽摘みに 時を駆けては過去世を見せる 心優しき小鬼あり。亡くした者に想いを馳せて 失くした幸せ数える人に 亡くしたことすら忘れ果て 想いを霞みに紛らす人に 小鬼は少女を透かし見る。たった一人の友達を。 これは小鬼が少女を見つめた千年の物語だ。そして、少女が小鬼を見つける千年の物語でもある。かつて背にした温もりは、小鬼にとっての唯一だから。いつか出会える温もりは、少女にとっての無二だから。これはただのいっときの夢。天人と黒鬼と、そして私たちの見た、いっときの夢。

2014/11/24

紫 綺

小鬼と童女との出会いから始まる、千年に渡る感動のファンタジー。小鬼の分身、三人の童たちが操る過去見という過去を見せる能力で鬼の芽を摘み取っていく。小林系さんのイラストイメージでキャラ設定、アニメにすれば大ヒットの予感。

2012/10/20

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