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白眼子 (潮漫画文庫)

白眼子 (潮漫画文庫)

白眼子 (潮漫画文庫)

作家
山岸凉子
出版社
潮出版社
発売日
2006-06-01
ISBN
9784267017407
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白眼子 (潮漫画文庫) / 感想・レビュー

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MM

久しぶりに読んで、白眼子の光子への深く温かい思いが伝わってきてよかった。和む。★★★★★。

2020/05/12

和希

目が見えなかったり、耳が聞こえなかったり、手や足や臓器など、何かしら障害や病気を持っていると「五体満足」ではないと言われる。では五体満足ではない人は不幸なのか、満足な人生を送れないのか。白眼子は目が見えない代わりに別のものが見えた。その力を人のために使った。人が幸せになるか不幸になるかは、受け手次第で、貧しくても人徳のある人は幸せになれた。そして最期、彼はたぶん幸せだったと思う。死に臨み、会いたい人に会って思いを伝えられることほど満足なことはないだろう。山岸作品はいつもながら深いな。

2015/09/21

まりん

山岸涼子の絵が苦手でいつも挫折していたのだが、この話は本当に素晴らしかった。人の幸と不幸は同じ数。それが本当だとしたら、全てをフラットに受け入れて(それさえも意識していないかもしれない)生きている動植物は人間よりはるかに高等な行き方をしていると思う。いや、人間もはるか昔はそうだったのかもしれない。

2011/09/18

リトル★ダック

震災後、本棚から取り出したのはこの本。「災難はくるときはくるんだよ。その災難をどう受け止めるかが大事なんだ。必要以上に幸運を望めば、すみにおいやられた小さな災難は大きな形で戻ってくる」白眼子様のこの言葉が強くしてくれそうな気がして。

2011/03/31

鍋煮マロニー

見えないものが見える盲目の白眼視。人の幸と不幸の数は等しく、うまくバランスを取りながら生きるが幸せ。読後 心穏やかなるお話。

2015/02/03

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