哲子の部屋 Ⅲ: “本当の自分”って何?
哲子の部屋 Ⅲ: “本当の自分”って何? / 感想・レビュー
tatsuya
哲学するとは、一回孤独になって、何でもゼロから考え直してみようということ。アイデンティティの追及をして自己否定の深みに陥らないために、突き詰めずに、中途半端な自分を肯定するという考え方が大切になってくる。
2016/08/24
犬こ
人はみな変態だ、という面白いテーマ。まさかあの映画「変態仮面」が出てくるとは、やりますなNHK。しかし、この本を読んで「変態仮面」は奥が深そうで映画見たくなりました。
2016/04/09
momogaga
図書館本。シリーズ最終巻だったが、なんとも後味が悪い内容だった。今回が一番哲学としての問いかけが難しいものだったこと、そして「変態」のとらえ方が浅すぎる点にあった。でも、このシリーズを読み終わって、哲学は、自分を変えるための未完成の技術だと思った。60分では人間は変わりはしないから。
2016/12/25
mm
この巻では、千葉雅也さん登場。ドゥルーズを紹介して、アイデンティティは中途半端でいいんだよ、これが自分だというものはもともとないんだからね、また他人もこんな人って決め付けられないよねみたいな話。ところが、清水さんは納得してなくて、自分らしさを求めています。なんか、この後の彼女とこのシリーズの彼女がうまく結びついちゃうところが、この本の企画時には誰も予想しなかった、本の醍醐味を出していてある意味ちょっとホラーだった。
2017/11/08
ムーミン2号
第3巻は「本当の自分って何?」をドゥルーズの思想と「HK変態仮面」という映画から考えてみようというものだ。コーディネーターは千葉雅也という哲学者で前巻までとは異なる。「私と言うか言わないかが、もはや重要ではない地点に到達することだ」「興味深いのは、始まりも終わりも決してないということだ。興味深いもの、それは“中間”である」がそうか! と腹に落ちるには清水富美加は若すぎる。人には「多面性」があってしかも多面的に「変化(変態)」するんだから中間でもいいんじゃない? はオジサンには納得のものだった。
2018/01/27
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