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日本怪談集 上 (河出文庫 126G)

日本怪談集 上 (河出文庫 126G)

日本怪談集 上 (河出文庫 126G)

作家
種村季弘
出版社
河出書房新社
発売日
1989-08-01
ISBN
9784309402444
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日本怪談集 上 (河出文庫 126G) / 感想・レビュー

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eirianda

うわーっ読みにくい……と最初思った『山ン本五郎左衛門只今退散仕る』(稲垣足穂)が、読み進めていくうちに、なんと不条理シュールなお話ということが判り、自分ごのみの話だったことか! 全然怖がらない主人公に数々振りかかる妖怪変化が、映像のようで、稲垣足穂、大好きになりそう。というか、この話、怪談? 怖くなく面白いんですけど。種村季弘編、ということで読んだのだけど、流石。一昔前の名前は知るも読んだことがない作家の短編揃いで、へえ〜、となる。下巻も入手したので読んでみよう。

2016/01/11

hgstrm2

単純に、かなり面白い。種村先生の審美眼が光る。鴎外や露伴、豊島与志雄など既読作品はいくつかあったものの、吉田健一や火野葦平などは初めてだったり新たな発見も多かった。やはり優れた怪談とは優れた幻想文学なのだと改めて痛感。そんな中、似たようなモチーフの鴎外の「鼠坂」と大岡昇平の「車坂」はリアルすぎて怪談の域を軽く超え、読んでて具合が悪くなるくらいの恐ろしい作品。というより作家としての力量が他と比べ抜きんでているということか。

2020/03/28

豆茶

森鷗外、泉鏡花、幸田露伴、稲垣足穂、大岡正平等々……目次がすごい。日影丈吉の「ひこばえ」は、化け物が棲むというより「家」自体が凶暴な意志を持ち、住人に死をもたらすという怖い話(「半分」という言葉が怖い)。吉田健一「化けもの屋敷」は打って変わって穏やかで優しい作品(でも、自分はとても、この主人公のように振る舞える自信はないです)と、同一テーマによる読み比べも面白い。澁澤龍彦「髑髏盃」は、髑髏と這子というイメージの取り合わせが、凄味の中に奇妙で不思議な感覚をもたらして面白い。

2016/02/05

fuchsia

昭和後期ものは「異形の白昼」とかなりかぶるけど、明治|~昭和前期のものがメイン。たたりとか因果応報とか妖怪とか東アジア風湿気った雰囲気満載。「沼」って章があるけど小松左京の「沼」が無かった。残念。

2010/08/15

澤水月

900104

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