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種村季弘コレクション 驚異の函 (ちくま学芸文庫 タ-4-4)

種村季弘コレクション 驚異の函 (ちくま学芸文庫 タ-4-4)

種村季弘コレクション 驚異の函 (ちくま学芸文庫 タ-4-4)

作家
種村季弘
諏訪哲史
出版社
筑摩書房
発売日
2024-02-13
ISBN
9784480512321
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種村季弘コレクション 驚異の函 (ちくま学芸文庫 タ-4-4) / 感想・レビュー

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Shun

本書で初読み。ドイツ文学者による博覧強記の論考集。著者のエッセンスを凝集した本書では西洋のフォークロアを始め各地の吸血鬼伝説を追い、翻って日本怪談の特徴についての興味深い考察等。その思考はどこまでも続くようで夢中になって読みました。そして最も興味深く読んだものが「神話の中の発明家」という項目。ギリシャ神話からは鍛冶の神ヘファイストスや職人ダイダロスを挙げ職人と不具の関係性について考察。今まで考えもしなかったものだがフィクションに登場する職人には共通して肉体的欠損があるという点に着目、目から鱗の論考でした。

2024/02/15

Porco

博覧強記と銘打たれてる人には良い印象はあまりない。著書を手に取ってみると結局のところ、たしかに博学ではあるが特定分野には強く博覧強記の4文字に負けていると印象を覚えることが多いからだ。しかし種村季弘は間違いなく名前負けしない博覧強記な人だ。本格的な論考もあれば話し言葉で語られる人生訓もある。全部理解して読めたとは言えないが「精密に読むのが嫌ならざっと読めばいい。深く読みたいなら細部のいろんな知識や背景を知ってないといけない。」とのことなので、また知識を深めてから再チャレンジしたい。

2024/04/20

ふゆきち

半分くらいは読んだことがありましたが、今新刊として出ることが嬉しい。やっぱり『ケペニックの大尉』が抜群に面白くて好きです。

2024/03/07

OHNO Hiroshi

吸血鬼。わからぬところ、とばす。らくはく落魄の読書人生とな。

2024/03/26

がんちゃん

諏訪哲史編の種村季弘セレクション。幼少期の様子がわかる一編や講演、対談などバラエティーに富んだ内容です。河出文庫で何冊も読んでるはずなんだが、いつも新鮮だし、いろいろと連想させられることが多い。ハプスブルグ家の一節ではフレデリックマリス博物館からオスハン・パルクの「無垢の博物館」まで記憶が甦ったりしています久し振りに普段思い出さないことを考えた。

2024/03/17

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