スカートの下の劇場: ひとはどうしてパンティにこだわるのか (河出文庫 う 3-1)
「スカートの下の劇場: ひとはどうしてパンティにこだわるのか (河出文庫 う 3-1)」のおすすめレビュー
パンティと性器管理、男の下着フェチ、女のナルシシズム… スカートの下の劇場には何がある?
『スカートの下の劇場: ひとはどうしてパンティにこだわるのか』(上野千鶴子/河出書房新社)
『スカートの下の劇場: ひとはどうしてパンティにこだわるのか』(上野千鶴子/河出書房新社)という本がある。1989年(平成年)8月に刊行され、またたく間にベストセラーとなり、そのまま平成を駆け抜けた。本稿で紹介するのは1992年に文庫化され、今年5月に新装版となったものだ。
「パンティはどう進化してきたのか」「なぜ性器を隠すのか」といったパンティにまつわるそもそもの疑問から、「人はどうしてパンティにこだわるのか」「男女のパンティ観の違い」などなど、“セクシュアリティ”の本質を下着の歴史を通して描いたものだ。
「人はなぜ性器を覆うのか」という問いにおいて著者は「ニューギニア高地人のペニスケース」を思い起こすという。彼らは特別に加工したひょうたんでペニスを覆い、その先端を腰紐で固定する。その姿で闘い、耕作し、ダンスをする。その目的は、自前の性器よりももっと象徴的な代替物を使うことで誇示するためだという。「彼らは、あらわすために隠す」と著者は言う。
性器を覆う最小限…
2019/5/30
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スカートの下の劇場: ひとはどうしてパンティにこだわるのか (河出文庫 う 3-1) / 感想・レビュー
寂しがり屋の狼さん
スカートの下の限られた世界で、これだけ語れるものかと感心しました(*^.^*)30年前に書かれたものなので、現在とのズレを感じるところもありますが、他人に聞けるような話しでもないので覗き見をしているような感覚に(笑)下ネタは書かれてるけど、いやらしくは無いし。難しい表現も多く全てを理解するには、もう少し時間がかかりそうです。(*^.^*)
2019/10/08
けいご
パンチラを見ただけで浮立つ男性諸君!カラフルな布地にファンタジーを見出す文化は何故ゆえ根付いたのだろうと思わないかい?男女のパンティに対する考え方が大きく違い、それぞれのアイデンティティまで発展してきたのはそこに積み重ねれてきた語られることのない歴史が存在している。そしてその事実は1人の人間としてとても興味深い!そんな1冊ですw★たかがパンティ。たかがと言うなれば何故人はそこに様々な感受性を見出すのであろうか?人間とはなにか?を歴史の中から紐解いていこうとすればするほど面白い生き物だな〜っと思いましたw
2023/10/26
阿部義彦
上野千鶴子さんの出世作が装いも新たに新装版として河出文庫から出ました。表紙も寺本愛さんの乙女チックなイラストです。巻末に著者による自著自解も新たに付け加えられてます。女性の下着のみならず男性の下着の選択権は母親が握っていて、白のブリーフのみで、そこから男性は自分で選んでトランクスに乗り換える、これは自分のみならず殆どの男性は身に覚えがある事ではないでしょうか?そしてこの時代は洗濯をするのも母親でしたので、息子の下半身事情はほぼ筒抜けに管理されている。そこからの発展など今読んでも面白く古びてない名著です。
2019/05/03
karutaroton
30年くらい前の上野千鶴子さんの著作の新装版。パンティーって、今も言うんだろうか?亀仙人のネタと思ってる人もいるんじゃなかろうか。それはともかく、なぜ女性の下着があんななのかを男女の非対称性の観点などから論じてます。今となっては違うというのもあるけど、なかなかおもしろく、最後に2019年の著者解説もあります。下着の写真や過激な表題が頻繁に出るので、外で読むのは注意が必要です。
2020/07/30
みかん
なぜ性器を隠すのか、なぜ下着をつけるのか。セックスアピールかナルシシズムか。セクシュアリティの文明史。んー面白かった。下ネタなのに勉強になる。というか、ここまで高度になるともはや下ネタではないか。バブル時代の本だから今との違いを楽しみにながら読めた。⚠︎教科書みたいな感じで参考の写真がドーンと(下着姿やヌードの女性が)いきなり出てくるから男性は読む場所に気をつけるべし。
2020/01/23
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