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ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人 (光文社文庫 ひ 6-24)

ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人 (光文社文庫 ひ 6-24)

ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人 (光文社文庫 ひ 6-24)

作家
東野圭吾
出版社
光文社
発売日
2023-11-14
ISBN
9784334101176
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「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人 (光文社文庫 ひ 6-24)」のおすすめレビュー

東野圭吾の新作、手癖の悪いマジシャンが探偵役の第一弾。元教師の男が自宅で殺された事件を詐欺同然のやり口で解決!?

『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』(東野 圭吾、光文社)

 待ちに待った東野圭吾の新作『ブラック・ショーマンと覚醒する女たち』が2024年1月24日に刊行された。サムライ・ゼンという名でマジシャンとして活躍していた男が探偵役をつとめる『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』の続編である。あまりに魅力的なキャラクターに、一冊限りで終わるはずがない、いや終わってくれるなと願っていた読者は多いだろう。津田健次郎と水無瀬いのりが参加するボイスCMも話題だが、まずは第一弾の『~名もなき町の殺人』について紹介したい。

 キャラクターの設定はポップだが、描かれる事件はなかなかに切ない。主人公の神尾真世は、恋人との結婚を2カ月後に控えた30歳。まだ落ち着かないコロナ禍で、地元で行われる同窓会のため帰省するかどうか迷っていた矢先、唯一の家族である父親が自宅で殺害されているのが発見されてしまうのだ。

 父は、地元では慕う人の多い元教師。学生時代に疎まれることはあっても、恨まれるような人柄でもない。だが、亡くなる直前の父が頻繁に連絡をとっていたのは、真世の同級生…

2024/2/5

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ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人 (光文社文庫 ひ 6-24) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

イアン

★★★★★★★☆☆☆新たなヒーローの誕生を予感させる東野圭吾の長編。元教師の父が殺された。結婚を間近に控えた真世は、突然現れた元マジシャンの叔父・武史と共に独自に犯人の手掛かりを探るが…。誰からも慕われた父はなぜ殺されたのか。コロナ禍の名もなき観光地を舞台に魔術師(詐欺師?)の如く情報を吸い上げ真相を見抜く武史のキャラが実にユニークだ。マジックとミステリを絡める発想には唸らされるが、武史の手腕が「小手先の手品」レベルに終始しているので、次作では壮大なイリュージョンで警察や犯人を、そして読者を欺いてほしい。

2023/12/05

ハゲおやじ

嫌いな作家の本。真世の父親の死を 父親の弟である武史と追求する よくあるストーリー。しかし、謎多き元マジシャンの武史の警察をも利用してしまう話術等で突き進む様は、引き込まれてしまう。そして、まさかの犯人にたどり着く。…って、武史は ある意味カッコ良い。洞察力からの推理の組み立てには驚いてしまう。でも、私は 犯人は健太だと思ったんだけどなぁ。名もなき町の同級生が大人になって、それなりの人間関係が浮き彫りにされて、ちょっと辛いなぁ。次作も有る様だけど、武史の過去も出てくるのかなぁ。読んじゃいそうだなぁ。

2024/01/05

mariya926

実は再読です。日本に行った時に本屋で山積みになっていて読んだっけ?となりました。機会があったので再読しましたが後半になって犯人を思い出しました。シリーズになるという事ですが、確かにマジシャンはドラマでも映えますし、推理にも色々な道具を自然に使えるのでもってこいですね。ただ父親や兄を亡くしてもかなり普通だったのが共感されずらいだろうなと思いました。

2023/12/30

みこ

結婚を控えた東京のOLの元に父が殺害されたと警察から連絡が入り、久しぶりに地元に帰ると音信不通だった元マジシャンの叔父と出会い、二人で事件解決に奔走する。今回も軽妙に話が進み、最後まで目が離せない。これまでのキャラクター同様に癖が強いものの、警察との距離感は最も遠いところからの捜査でよくここまで真相解決にたどり着いたものだ。序盤の何気なくも気に留まる一文がラストにロングパスが突き刺さるのも秀逸。続編の話もあるみたいだが、主人公のモチベーションが気になる。

2023/12/13

参造

強烈なキャラクターでした。打算的で手段を選ばない、でも少しだけ人情的である。面白い探偵役です。 途中間延びしていて退屈なところもあったが楽しめました。

2024/03/09

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