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松本清張短編全集 1 (光文社文庫 ま 1-13)

松本清張短編全集 1 (光文社文庫 ま 1-13)

松本清張短編全集 1 (光文社文庫 ま 1-13)

作家
松本清張
出版社
光文社
発売日
2008-09-09
ISBN
9784334744762
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松本清張短編全集 1 (光文社文庫 ま 1-13) / 感想・レビュー

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Aya Murakami

情死傍観目当てでアマゾンで購入した本。 青春の彷徨に続きまたもや自殺系枠物語。ある程度は実在の出来事がモデルだと思われますがさて…、どこまでが事実でどこまでがフィクションなのだろう?大岡昇平の来宮心中は市内の図書館に全集の1作品として収録されているようです。機会があればこちらも読んで読メにレビューを載せたい。 自殺の名所に自殺を思いとどまるように呼び掛ける人…今でもいますね。東尋坊のドリャーおじさんとか三段壁のおどろおどろしい看板とか…。 自殺願望がある人は元気がなくて目が血走っているそうです。

2024/03/10

Book & Travel

松本清張の最初期の短編集。芥川賞作『或る「小倉日記」伝』とデビュー作『西郷札』が白眉。「或る〜」は森鴎外の小倉時代の記録を生涯掛けて調べ続ける男の話。淡々と丁寧に描かれる展開から、在野の歴史研究者の執念と孤独が感じられ、引き込まれる。「西郷札」は西南戦争を薩軍で戦った男が、戦後、生き別れの義妹と東京で再会。その夫の嫉妬が悲劇を引き起こす。展開もさることながら、藩札の償還という史実が興味深かった。いずれも物語の背景の奥深さが感じられ、人の世の悲しさが印象的。流石というか、短編ながらインパクトある作品だった。

2018/07/10

ソーダポップ

膨大な量に及ぶ松本清張さんの作品で思い浮かぶのは「点と線」や「ゼロの焦点」などミステリー長編で、推理小説作家の印象が強いが、42歳でデビューした当時、表題の「西郷札」を代表したいわゆる歴史短編小説を中心に書いていたようだ。若い頃に菊池寛や芥川龍之介の短編文学に没頭されていたようで、「短編小説ほど作者の考えをはっきりさせるものはない」と書かれていて、最後まで短編の妙味にこだわっておられたのが伺えた。この短編全集は全11巻あって全部読みきりたい。

2022/04/23

KAZOO

松本清張の初期短篇集で表題作のほか、世に出るきっかけとなった「在る「小倉日記」伝」も含めて全8編が収められています。最盛期の清張からはあまり想像もつかないような歴史的な短篇が多く、私としては楽しめました。その後社会派推理小説を世に多く出し、晩年にはまた歴史の世界に戻ったような清張の原点があるように感じられました。

2014/08/30

団塊シニア

表題作「西郷札」は松本清張の処女作、フィクションとはいえまるで史実のような感覚に重させる清張文学、インパクトのある作品です。

2012/07/15

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