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無宿島

無宿島

無宿島

作家
翔田寛
出版社
幻冬舎
発売日
2011-09-21
ISBN
9784344020580
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無宿島 / 感想・レビュー

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あっ!chan

新米の町奉行所同心が、江戸沖にあるホームレスを収容した「無宿島」で起こった殺人事件を解決するミステリー風時代小説(?)だけど、「無宿島」に眠る幕府の埋蔵金を狙う三人組の視点からも物語が進むので、話がややこしい。たくさん出てくる登場人物達の整理かついたあたりから、物語のスピード感が増してきて引き込まれてしまうが、最後のどんでん返し風な結末は何だかちょっと中途半端な気がした。それは久し振りの時代小説だったせいかもしれない…

2016/09/26

下町ロコモーティブ

*著者三作目、初めての時代劇ミステリー。大飢饉に襲われた江戸・天明年間が舞台。主人公は浪人の長谷川倫太郎で当時無宿者を収容するために江戸沖合に作られた無宿島に大きな望みを持って名前を騙り潜入する。途中までは展開が良く掴めなかったが幾つもの謎解きが成された後は一気に著書に引き込まれ読了した。実際にもこのような人間関係が複雑に絡む事件が江戸時代にもあったのではないかと思わせるような作品であった。

2016/07/10

sataz

江戸中期、無宿人を集めた江戸湾内の島に、無宿人を装って集まった面々がいた。彼らとは無関係に島内で殺人が連続する。彼らがはじめた井戸掘りの目的がはっきりしないまま、事件の捜査が進み、また島の作られた事情なども明かされてくる。土地に縛られがちな当時の社会事情や、江戸湾内とはいえ島をめぐる自然の厳しさなどはわかりやすい書き方だった。 理由が明かされない彼らの事情も引かれる点のなのだろうが、そちらにはあまり驚かされる点がなかった。

2013/09/01

mitsuru1

時代サスペンスというかミステリ風というか、お遊びもあったりしてなかなか面白いんですが、時代小説としてみると雰囲気が今風すぎるかも、でもまあまあ楽しめました。帯はちょっとネタバレしすぎじゃないかな。

2012/02/11

もみひげ

なかなかよく出来たお話だった。時代劇ファンには意外なところでお馴染みの名前が出てくるので、嬉しいか気に入らないか、評価が分かれるところか。途中まで本格推理の趣もあったのに、私は、単純なミスリードにすっかり騙されてしまった。登場人物それぞれに背景と役割があり、無宿島を舞台とした群像劇の様相を見せるので、もう少しそちらに舵を切っても良かったかも。あらすじから財宝探しと脱獄譚を期待すると肩すかしをくらうだろう。

2012/01/07

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