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女の庭

女の庭

女の庭

作家
花房観音
出版社
幻冬舎
発売日
2012-11-22
ISBN
9784344022928
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女の庭 / 感想・レビュー

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ミカママ

性描写ばかりが取りざたされてるけど、確かにそこ大事なんだけど(笑)。じっくり読むと、これほど寂しい作品はないんじゃないかと思う。だって誰も、ちゃんと恋愛してないんだもん。強いて言えば、最終章かな。大きな声で言えませんが、私の中には主人公たち五人の少しずつが棲んでます。「他の男と寝ても、身体は悦ぶ。けれど、心も身体も、こんなふうに泣いて縋りつき離れがたくなるのは、この男だけだ」ああああぁぁ、花房さんにヤラれました(つД`)ノ

2016/02/29

おしゃべりメガネ

『寂花の雫』でその文章のキレイさに魅せられてしまった花房さんの作品で期待値が高かったのですが、微妙な作品でした。女子大のゼミ仲間だった個性豊かでバラバラな5人それぞれを描いた内容は面白いのですが、「性」に対するアプローチがなんとも中途半端な感じでして・・・。女性の奥に潜む「性(せい)」を書きたかったのか、メンタルな部分を強調する「性(さが)」を書きたかったのか、双方を共存させるには少しバランスが悪かったかなと。自分が女性ではないから、ついつい適度な距離感を持って、警戒?して本作を読んでいたかもしれません。

2015/02/17

優希

恩師の送り火で再会した5人の女性たち。また翌年の送り火で会うことを約束し、それぞれの時間が流れていく。その時間は官能で満たされていてとても濃密でした。ほぼ性的行為で占められた作品と言ってもいいでしょう。ちょっと苦手な作風です。

2018/01/09

ゆいまある

京都女子大(大学名書いてないけどもろ分かりやろ)で同じゼミだった5人が、恩師の葬儀で再会。ゼミ中に恩師と生徒が交わるビデオを見てしまった過去がフラッシュバック。あの生徒は誰だったのか。5人それぞれがぱっとしない人生を送っていて、愛や結婚について暗く悩む。まあスカッとせえへんな。他人の平凡な夫が自分の特別な男になるのは不倫が恋愛の美味しいところだけをつまみ食いしてるからで、だから不倫は楽しいし辞められない。と、そんな話だった(え、違う?)。最低限必要なセックスシーンしかないし、官能小説ではないと思う。

2022/07/25

JKD

欲望や快楽の求め方は人それぞれ。それらの欲求をすべて受け止めてくれる人こそが人生のパートナー・・!? 確かに我慢は不要かもしれないけど、そんな都合のいい相手ばかりじゃないよな。京女の腹の探り合いがドロドロしていやらしいけど、嫌みはなかったです。

2015/08/27

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