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女の庭 (幻冬舎文庫)

女の庭 (幻冬舎文庫)

女の庭 (幻冬舎文庫)

作家
花房観音
出版社
幻冬舎
発売日
2015-08-05
ISBN
9784344423770
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女の庭 (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

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annzuhime

花房ワールドにデビューしました。ここまであからさまな性描写はあんまり読んでないので少し戸惑いました。でも過激な割にはみんな寂しいのねと思ったり。女同士の水面下での駆け引きとか優劣をつけたがる所とか、すごくヒリヒリしました。あのビデオの女が誰かもずっと気になったし。すごくエロかったけど、心理描写の上手さに引きつけられました。

2021/10/05

ふじさん

読書メーターで知った初読みの作家。舞台は京都、土産物屋を手伝う絵奈子、専業主婦の里香、かつてはミスコンに入賞する程の美貌の持ち主愛美、カフェ経営の唯、リラクゼーションの店を経営する翠、この5人の秘密を抱えた女たちのドロドロとした女の情念が綴られた小説。解説の唯川恵が「たっぷりいやらしい。具体的にいやらしい。容赦なくいやらしい。そして、たまらなく、いじらしい」、この言葉に同感。

2020/11/19

dr2006

倫理は欲望のままを許さない。躊躇ない性描写に主題を見失いそうになる。女の性と本音を艶やかに描くと名高い本作品を、手に取るのに勇気がいった。学生時代の恩師の葬式で12年振りに再会した5人の女性達を描くオムニバス。女同士が集まれば、互いの近況を表面的には羨んで見せたりしながら自分と比較し、嫉妬と本音を隠す。「みんな外に向かってはええ顔してる。」どんなに綺麗に「庭」を手入れしていても、他の誰にも言えない「ウチ」がある。女の「庭」が象徴するものとは何か。決して分かり合えない5人の「庭」を覗ける濃厚な読書だった。

2019/10/28

わっぱっぱ

怖い?みっともない?腹黒?とんでもない。愚かしくて強かで、哀しくていじらしい、素敵な女性賛歌の書。女の性サガを、人の業を懸命に生きる女たちの姿が胸アツ。人間、死ねば成仏するというのだから、生きてる間はせいぜい煩悩にまみれてやるかなんて気概も湧くというもの。開き直って好き勝手やったれって意味じゃなくて、もう、自分の選択を人に預けるのは、やめにしようじゃないか。 「自身の在り方を測れるのは、負の感情との向き合い方にある。」(唯川恵/解説より)本当の強さを、優しさを知るための今だ。

2018/02/13

きっしぃ

ゼミの教授の葬式で再会した5人の女。既婚2人、独身2人、バツイチ1人。34才の彼女たち、それぞれを羨んだり、見下したり、幸せそうに見えても、中身はそうじゃなかったり…。5人それぞれの秘め事。不倫、出会い系、アブノーマル…。エロいけどエロだけでなく、登場人物たちと年の近い私には結構グサグサきた…。女は怖いー!

2018/11/28

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