さくら聖・咲く 佐倉聖の事件簿 (実業之日本社文庫)
さくら聖・咲く 佐倉聖の事件簿 (実業之日本社文庫) / 感想・レビュー
RIN
引退した元大物政治家の事務所でアルバイトをしながら弟を養う佐倉聖の事件簿、第2弾。今作は面倒事ばかり持ち込む周囲の政治家や秘書の誘いをはね除け、地に足のついた就職を目指す聖のシューカツ物語。ただし1作目に比べてかなりとっ散らかった印象で、レギュラーキャラといえる加納や真木も、あれれ?こんな人だったっけ?とキャラが若干ぶれた様な気がする。極めつけは終盤の誤植。短編ユーモアミステリは重めの読書の合間に読むと凄くほっとするし、このシリーズも好き。聖ならきっと言うよ。しっかり作ってよ、それが読者に対する誠意だよ。
2024/03/02
あずとも
元大物政治家の事務所でアルバイトをしながらコネに頼らず就活に励む聖。そんな中でも持ち込まれる奇妙な謎を解決するがインターン先を突然クビになるなど、就活は悪戦苦闘。自分が本当に何をしたいのか分かってる人ってそんないないよね。
2023/08/19
かんがるー
前作では選挙事務所の仕事とそこで起きる日常の謎解きでしたが、今作は主人公・佐倉聖によりスポットが当てられた形で話が進む。 登場人物が多くなり、頭の中で整理が大変になりながら読みました(笑) 彼はやっぱり選挙事務所での仕事が天職だと思うな。
2023/12/15
深月
「聖を敵に回すなんて、馬鹿だよなぁ」大学三年。弟を養うために真っ当な職へつくために就職活動。アルバイト面接での突発的出来事。議員へのストーカー、コネと弟の骨折。インターン先をクビと神の謎。新しい事務員の裏の顔。コネ入社のご案内が届くのに自力で就職しようとする聖。そんなに悩まなくてもと思っていたら最後はクスッと笑えた。周りにいい大人がたくさんいるのがいいな。
2023/10/23
sakamoto
政治事務所の事務員の話。どろどろした政治のうんぬんではなく日々のちょっとした謎を解くいわゆる日常ミステリ。ただし登場人物がみな一筋縄ではいかない。政治家に関係する人物たちは笑顔で当たり前のようなしたたかさを口にするのだ。だからこそ政治の場にいられるのかもしれないけれど。 一寸先には無職なのでそりゃ人間必死にもなるわなといった政治家の少々情けない人間くささも味がある。 政治家の活動はパフォーマンスだなぁと思うことは多いけれど、この人たちは選挙落ちたら無職だしなと思うとなりふりかまわないよなと納得する。
2024/02/06
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